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2012 Fiscal Year Annual Research Report

EGFR/FGFRデュアルインヒビターによる放射線耐性克服強化療法の開発

Research Project

Project/Area Number 23659937
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

鵜澤 一弘  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30302558)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 神津 由直  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70400942)
Keywords口腔癌 / 放射線治療 / EGFR / FGFR3 / デュアルインヒビター / PD173074
Research Abstract

放射線治療は重要な癌治療法であるが、放射線に耐性を示す腫瘍にしばしば遭遇する。一方、放射線感受性の腫瘍を治療する場合でも、人体は放射線に弱いため、線量に制限があるとともに限局した狭い範囲にしか照射ができないので、広い領域に隠れている微量転移などの癌細胞を放射線照射で根治的に治療することができない。
本研究は、①放射線に対する耐性を克服するとともに、②低線量で十分な殺腫瘍効果が得られる強化療法を開発し、さらに、③広範囲照射や繰り返し照射治療が可能となる新しい放射線治療法に道を拓くことを目的とした。前年の研究により、放射線耐性遺伝子として同定されたEGFRおよびFGFR3のmRNAの発現は口腔癌臨床検体において正常組織と比較すると EGFRで74%、FGFR3で46%の症例で発現亢進していることが分かった。そのため、FGFR3に着目し、放射線耐性口腔扁平上皮癌由来細胞株であるHSC-2にsiRNA、EGFRおよびFGFR3の阻害薬であるPD173074を使用し、放射線感受性試験を行った。その結果、FGFR3遺伝子抑制によるX線感受性が増加すること、siRNAよりも薬剤併用の方が効果が大きいことが明らかになった。これは、siRNAはFGFR遺伝子単独の抑制であるのに対し、薬剤 PD173074はFGFRとEGFRの両方を阻害することからも、非常に理にかなった結果であった。以上の結果を基に本年はPD173074を使用したin vivoにおける検証を実施した。実験に使用するPD173074の濃度は薬剤投与によるマウスの体重変化がなかった25mg/kgとした。結果、in vitroと同様にPD173074併用X線照射群が最も強い腫瘍増殖抑制効果が認められた。以上の結果は、今後の薬剤使用による放射線耐性の克服と、より効果的な放射線治療法の開発のために大きく貢献するデータであると考えられる。

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Published: 2014-07-24  

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