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2012 Fiscal Year Annual Research Report

ダイレクト・リプログラミングによる萎縮唾液腺の新しい細胞治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 23659951
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

住田 吉慶  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50456654)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 朝比奈 泉  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221039)
各務 秀明  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (80242866)
長井 一浩  長崎大学, 大学病院, 講師 (30304942)
縣 秀樹  東京大学, 医科学研究所, 助教 (20581177)
Keywords神経堤細胞 / 唾液腺萎縮
Research Abstract

本研究の目的は、神経堤由来である歯髄・歯根膜幹細胞から、さらに高い可塑性を持った幹細胞(歯牙由来神経堤様細胞;DNCC)の抽出・濃縮を行ない、DNCCと唾液腺の導管細胞の発生学的相互作用により、萎縮組織内で導管細胞から腺房細胞への分化増殖が誘導される可能性を検討することにある。導管にcommitした細胞から腺房細胞への直接分化を図るdirect reprogrammingを細胞移植より誘導できれば、唾液腺萎縮症への新しい細胞治療法の開発の基盤となり得る。
昨年度までに、ヒト歯髄・歯根膜から単離し、増殖させた細胞を浮遊培養下でsphereを形成する細胞を増殖させると、神経堤細胞のマーカーを発現するDNCCが得られることを明らかにした。そこで、本年度はまず、このDNCCと唾液腺由来上皮細胞を共培養することで、唾液腺上皮細胞の腺房細胞への分化誘導を試みた。本実験では、唾液腺上皮細胞については、同じく浮遊培養にてsphereを形成する細胞を回収した後、無血清下で接着培養を行ない、増殖した細胞を使用している。この培養細胞には、導管系の特性を持った細胞を多く認めるが、腺房細胞へ分化した細胞は殆ど認められない。このような唾液腺細胞に対して、トランスウェルを介してDNCCと無血清下で共培養を行なったところ、いくつかnoduleの形成を唾液腺細胞に認めることが出来るようになった。しかしながら、これらの細胞の特性を解析しても明らかな腺房細胞のマーカの発現を認めることが出来なかった。そこで、ヌードマウスにて作出した放射線性萎縮唾液腺モデルの顎下腺にDNCCを移植したところ、移植後8週にて唾液の分泌量の増加が認められ、唾液腺重量の低下の軽減も認められた。これらの効果が認められたため、現在そのメカニズムの解析を投与条件の検討と共に行なっているところである。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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