2012 Fiscal Year Annual Research Report
超音波ハプティックセンサ技術を用いた齲蝕リスク評価装置の臨床応用
Project/Area Number |
23659962
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小関 健由 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (80291128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 亮一 東北大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (40547254)
伊藤 恵美 東北大学, 歯学研究科(研究院), 技術一般職員 (80596817)
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Keywords | う蝕 / 超音波 / 診断 / 脱灰 / 石灰化度 |
Research Abstract |
本年度の研究は、大きく二つに分けて実施した。即ち、口腔内齲蝕リスク因子の検査法の確立の実験と詳細な口腔内齲蝕リスク因子と現在齲蝕罹患歯数との関連の検索に関して実施した基礎的な研究と、抽出された口腔内齲蝕リスク因子による大規模横断調査の研究に関わる学校歯科健診の健診システムの構築の臨床的な研究である。 基礎的研究の内、超音波石灰化度測定の動作確認と温度校正、及び、石灰化測定値の読み取り値の正確性の検証に関しては、超音波石灰化度測定の修理・校正に一定の時間が必要であったことから6月末までの定期学校歯科健診の時期には超音波石灰化度測定機器の投入はできなかった。現在は、この問題が解決され校正作業を完了し較正曲線作成等の作業も完了している。現在はこの研究を通して実働可能な状況な状況であるので、平成25年度に追加の研究として疫学調査に投入する予定である。 臨床的な研究に於いては、幼稚園保育所(12施設)及び高等専門学校(2施設)にて歯科健診を実施した際に、新しく構築した歯科健診システムを順次試行した。即ち、歯科健診の結果をデジタル化しデータベース化して口腔管理の基盤を構築するためには、歯科健診結果の効率的な入力システムの構築する事が必須となる。今回の歯科健診入力システムには、マークシート記入をコントロールとして、コンピュータのワークシートによる入力、タブレットPCによる直接入力方式を構築したが、新しい入力方式は極めて効率よく煩雑な書式のデータ入力が可能となり、経時的な口腔内の変化を長期にわたり登録するデータベース構築が可能となった。 以上より、超音波ハプティックセンサ技術を用いた齲蝕リスク評価装置の臨床応用は、現在進行中の研究結果の待つこととなるが、そのための研究基盤を基礎的・臨床的な研究にて確立し、臨床応用の準備を整える成果を挙げることができた。
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