2011 Fiscal Year Research-status Report
しびれの多次元的測定・評価方法の確立と,しびれ評価ガイドラインの作成
Project/Area Number |
23660008
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
赤松 公子 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40346664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深井 喜代子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (70104809)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | しびれ / 多次元的測定 / 評価方法の確立 / ガイドラインの作成 |
Research Abstract |
平成23年度に計画していた‘しびれ’の暫定的概念を共同研究者とともに構築し,その暫定的概念をもとに,しびれの部位,しびれの日内変動,しびれの質・程度,しびれの誘発・増強要因,日常生活における活動困難な事象に関する質問票の作成,及び皮膚感覚に関するフィジカルイグザミネーション項目の測定のマニュアルを作成した。A大学,及び協力病院の倫理審査委員会の承認を得た後,データ収集の時期,実験場所の確保,患者選定などを調整を行った。今回のデータ収集では疾患の影響が懸念されたため対象者をしびれを有する糖尿病患者とし,既往症に脳血管障害,しびれを誘発する整形外科的疾患,パーキンソン病を有しないことを条件とした。 研究協力者に対しては,実施内容,データ管理・研究の成果の公表とプライバシーの保護などについてデータ収集前の外来受診日に書面を用いて説明し,書面で同意を得て,空調完備の整った個室で研究代表者が研究協力者の補助のもと研究プロトコルに沿って研究を実施した。 その結果,糖尿病患者の手足のしびれの性質や特徴,手足の部位ごとのしびれと知覚検査機器による感受性との関連などが明らかとなった。また日常生活困難事象からみたしびれの判別の可能性も確認できた。現在データ解析中であり,本研究で明らかになった知見の成果発表,引き続きしびれの多次元的評価の開発を目指して構築した暫定的概念を検討し研究を発展させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度に計画していた‘しびれ’の暫定的概念を共同研究者とともに構築を終え,その暫定的概念をもとに,しびれの性質や日常生活における活動困難な事象などの質問票の作成,及び皮膚感覚に関するフィジカルイグザミネーション項目の測定のマニュアルの作成を終了できた。 研究倫理審査を経て,協力病院との調整や患者の同意を得たのち,研究協力者の補助のもと研究プロトコルに沿って研究を終了させた。 現在データ解析中であり,本研究で明らかになった知見の成果発表,引き続きしびれの多次元的評価の開発を目指して構築した暫定的概念を検討し研究を発展させる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度はデータ解析を行い,研究で明らかになった知見の成果発表,引き続きしびれの多次元的評価の開発を目指して構築した暫定的概念を検討し研究を発展させる予定である。 そのために関連領域の研究者との議論や研究の動向を探索する活動も予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
成果発表,関連領域の研究に関する情報収集,共同研究者との打ち合わせのための旅費,資料整理のための研究補助費用,投稿料や報告書の印刷費用などに研究費を充てる予定である。
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