2013 Fiscal Year Research-status Report
中小規模病院における看護職の人的資源管理の現状分析とキャリア開発プログラムの構築
Project/Area Number |
23660014
|
Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
賀澤 弥貴 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (10363954)
|
Keywords | 中小規模病院 / 人的資源管理 |
Research Abstract |
本研究の目的は中小規模病院の患者アウトカムの向上を目指したキャリア開発プログラムを構築するものである。 本年度においては、看護職員(看護師、准看護師、介護福祉士、ヘルパー、看護補助者)のキャリア開発プログラムの構築を目指すための基礎資料を得るため、ヒアリングを実施した。これまでは、看護師に特化したキャリア開発プログラムを計画していたが、これまでの調査結果を踏まえ、①看護師のキャリア開発の考え方を方向づけるマクロ的な視点、②病院組織のあるべき姿や病院経営における看護師のキャリア開発への看護部門長の姿勢と理念、③看護師個人と看護部組織の相互作用、④キャリア開発のコアシステム、⑤看護師個人への組織的支援などについて今回は実施せず、看護職員間との連携についての課題と人材育成上の課題を抽出することとした。 その結果、連携についての課題は、看護師と介護福祉士の役割認識の相違や役割のあいまいさ、看護師と准看護師の患者アウトカム評価の相違、多職種との情報交換不足などが挙げられた。人材育成上の課題では、キャリア開発の基本理念が曖昧であった。しかし、看護管理者は人材育成に対して「なんとかケアの質の底上げをしたい」という展望はもっていたものの、具体的な行動に苦慮していた。今後は看護職員のキャリア開発プログラムの構成要素を抽出し、その関連を明らかにした上で中小規模病院に適したキャリア開発プログラムを構築していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
仮定していた中小規模病院における看護師の人的資源管理の実態と、調査によって得られた現実とに乖離があることが明らかになったので、あらたに文献検討し、ヒアリング調査を実施した。そのため当初の計画より遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでのヒアリングの結果が今後の準備ともなっており、今年度の主要な計画は滞りなく実施できると予想している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
一部、計画変更が生じたため。 補助事業期間延長承認申請により平成26年度まで延長されており、平成26年度は以下のように研究費を使用する。 ・全国調査 ・キャリア開発プログラムの構築
|