2011 Fiscal Year Research-status Report
タンザニアでの持続的な若手助産研究者教育課程の開発と評価
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23660022
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松谷 美和子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60103587)
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10213555)
長松 康子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (80286707)
小黒 道子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (90512468)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 / タンザニア |
Research Abstract |
本研究の目的は、ムヒンビリ健康科学大学にタンザニア国内初となる助産学修士課程を立ち上げることであり、本年度は、ムヒンビリ健康科学大学の研究者らとの協働で、カリキュラム編成を行った。最初に、ムヒンビリ健康科学大学セバルダ・レシャバリ氏と話し合い、カリキュラム編成、実行、評価の基となるアウトカムモデルを用い、院生・教育者・環境において、新カリキュラムを通して目指すアウトカムを明確にした。主に、この課程の院生として、研究のエビデンスの評価と臨床への還元、高度助産実践、教育、マネージネントができる人材を育成することとし、そのためには、教育者はWomen-centered Care(女性中心のケア)とEvidence-based Practice(エビデンスに基づいた実践)の概念に基づいて新たな成人学習の方法を用いて教育を行い、環境としてタンザニアの助産教育に関わる機関や専門家がそれを承認することとした。それを基に、聖路加看護大学の助産修士カリキュラムと照らし合わせ、応用できる内容の吟味、またタンザニアの母子保健ニーズに合わせた内容への変更を話し合い、カリキュラム原案を編成した。原案は国際的な看護高等教育のエキスパートであるウィリアム・ホルツマー博士らのレビューを受け修正され、更にムヒンビリ健康科学大学助産教員間で話し合われて修正された後、タンザニア国内の助産教育に関わるステークホルダーの間で話し合われた。ステークホルダーの意見を反映したカリキュラム最終案をまとめ、現在最終的な大学への正式承認申請の段階に入っている。承認の後、来年度よりカリキュラムの実行、評価研究の開始に向けた活動へ移行する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、予定とおりにムヒンビリ健康科学大学の研究者らとの協働で、カリキュラム立案を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では、ステークホルダーの意見を反映したカリキュラム最終案をまとめ、最終的な大学への正式承認申請の段階に入っている。承認の後、大学院修士課程の教育が開始されれば、カリキュラムの実行、評価研究の開始に向けた活動へ移行する計画である
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
タンザニアへ出向き、大学院へ入学を志す学生に事前のインタビューを実施する。また、カリキュラムに対する教員の準備状況を把握し、課題を明白にする予定である。 また、研究において人件費を支出する必要が生じたため、次の年度の研究費を合わせて人件費として使用する。
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