2013 Fiscal Year Research-status Report
参加型オープンソースを活用した国際看護学の教材開発手法の探索
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23660024
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
近藤 麻理 東邦大学, 看護学部, 教授 (70325413)
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Keywords | オープンサイト / オンライン教育システム / 国際看護 |
Research Abstract |
オープンソースは本研究を開始してから急激に発展したが、看護教育ではまだまだ利用し授業で活用する教員は稀有であり、その普及を妨げている要因として教学環境も大きく影響していた。さらには、教員個人のネット環境へのアクセスや利用に関する能力には個人差の幅が大きく、教員へのオープンソース利用のための普及教育の必要性も明らかになってきた。 そのため、教員への利用を主軸としていた本研究であるが、看護学生や他領域の学問分野であっても、国際保健に関心があるのであれば大いに利用可能な内容に軌道修正することが専門家らとの会議で議論された。研究実績では、臨床看護職に対して国際看護学の研修を行なった結果から、3時間程度の講義やワークショップ形式の一時的な、1年間に1,2回程度の講義による知識や情報の提供では不十分であり、継続した学習環境が身近にあることで、より国際的な視野を広げ看護のグローバル人材育成には自己学習ツールが重要であることがわかった。そのため、自宅でも時間のある時に自己学習のできる本研究の推進と同時に、看護におけるオープンコースウエアの発展につなげて行くことが重要であることが示唆されている。 自己学習ができる内容と使いやすさを今後も追加し、教員だけではなく個人が簡便に利用できるサイトとして、業者ならびに研究者と議論を重ねた上でウェブサイトを再構築させることが今後の課題である。また、グローバル人材育成を兼ねた国際看護学の発展のためには、多様な言語での対応についてもその可能性を探っていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ICTやオープンサイトに関する発展は目覚ましく、本研究はICTの急激な進化には遅れをとっているように見えるが、看護教育の現場においてはまだまだその普及までの道のりは遠く、看護独自の使いやすさや必要な内容を今後も検討することが重要となっている。そのため、世界や日本の最先端ではすでに行われていることであっても、看護教育の中での発展を考慮し、そこに特化した内容の研究と利用に対して成果を上げることが、本研究の大きな目的であると考えているため順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
大学院生ならびに若手の国際看護研究者らを巻き込み、現在までのICT関連企業との関係も密にしたうえで、次世代が簡便に利用できる内容や方法を再度検討し、新たに構築することが最終年度における研究のまとめであると考えている。本研究の終了後についても、さらなる内容の更新や世界での利用者を増やすための方策も検討する必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ウェブサイトの修正と構築に係る費用として使用する予定であったが、微調整を繰り返すことでコストがかさむ事がわかり、内容が完成した状況において大幅な修正や変更を加えることにしたため、業者への支払い予定であった金額が次年度への繰り越しとなった。 ウェブサイトの修正と構築に係る費用として業者への支払いに充てる。また、大学院生や専門家への謝金、国内の学会発表のための費用としても使用予定である。
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