2014 Fiscal Year Annual Research Report
参加型オープンソースを活用した国際看護学の教材開発手法の探索
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23660024
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
近藤 麻理 東邦大学, 看護学部, 教授 (70325413)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 国際看護学 / 看護教育学 / オープンソース / 教材開発 / グローバル人材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、国際看護学の構築のために、参加型のオープンソースを活用し、国際看護学の発展に資する教材開発の手法を探索することを目的とした。研究の意義は、教育者と学生が自由にネット上からアクセスでき、教育者は授業で使用することにより教材開発が進み、学生は自主学習としての活用が可能となり、看護分野におけるグローバル人材育成に資する成果が期待されることである。 学生への国際看護学の講義を実践する中で、具体的なテーマと内容の選定について専門家と議論しテーマを絞り、国際的視野、国際的課題、国際協力の3点とした。この3点については、自主学習のための国際機関等のホームページ等の情報集積、関心あるテーマを深めるための書籍と映画の紹介を作成し、これらの成果をオープンソースとしてホームページを新たに構築した。加えて、国際看護学の教員向けの教材については、ゲーム感覚でのクイズや写真で分かりやすくした教材などを、教育者向けのフォーラムや研修会で試行し、その後に何度も再考を繰り返し開発した。これらは、すべてホームページ上に掲載しており、教育者が授業でいつでも利用可能になるよう公開している。また、ホームワークの具体的な内容を記載しているため、学生への宿題や小テスト、レポート課題としても十分に活用可能である。 以上より、新しい看護の教育分野である国際看護学の教育内容と自主学習の質保証のためには、どこでも誰でもアクセス可能なICTを活用することの有効性が認められた。今後は、広く看護教員と学生にこの成果を知ってもらい、本研究の成果である教材の波及、そしてさらなる工夫と発展につなげていくことが期待されている。
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