2011 Fiscal Year Research-status Report
クリティカルな患者の病床環境におけるにおいの実態と対策に関する研究
Project/Area Number |
23660031
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
岩永 和代 福岡大学, 医学部, 講師 (40461537)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 曜子 福岡大学, 医学部, 助手 (70469386)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
|
Keywords | におい / 病床環境 |
Research Abstract |
クリティカルな患者の病床環境のにおいの実態を把握するために、ハンディにおいモニター低濃度高濃度両用タイプによるテストを実施した。においは量を測定するための共通単位はなく、相対的数値で記録される。まず、看護実習室でにおいの経時的変化をテスト測定した。結果、オープンスペースでは、気温・湿度・気流等の影響を受け、測定時間や測定位置、人の移動などがにおい値に影響することが明らかになった。病床環境のようなオープンスペースで室内気候の影響を少なくにおい値の実態を測定するかの検討を行い、においモニター設置場所の工夫、患者のケアの状況や医療スタッフの移動状況を記録することなどを計画に追加した。 においへの対策として、抗菌・消臭効果が証明されているほたて焼成粉末とペーパー炭を混合した抗菌性消臭水溶水を使用する。この水溶液について(株)アムズ企画より提供を受けたが、今後水溶液に浸透させたリネン類を用いたにおい対策を計画しているため、水溶液作成過程を確認した。また、水溶液にリネン類を浸透させる過程について(株)アムズ企画代表者と打ち合わせを行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
クリティカルな患者が療養しているオープンスペースでのにおいの実態を把握することが目的であった。しかし、継続してにおいを測定することにおいて、気温や気流等の影響を少なくするための工夫が必要であり、そのテストに時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
A大学病院ICUにおいて、においの実態調査を行う。ベッドサイドににおいモニターを設置し、経時的ににおい値を測定し、結果はパソコンに出力し、記録する。室内気候や療養患者の状況での変化を確認するために、期間は1週間とする。 介入研究として、抗菌性水溶水に浸透させたリネン類を使用して消臭効果を図る。使用するリネン類はシーツ、枕カバーとする。ベッドサイドににおいモニターを設置し、経時的ににおい値を測定し、結果はパソコンに出力し、記録する。室内気候や療養患者の状況での変化を確認するために、期間は1週間とする。 実験後は、データ分析を行い、消臭効果の評価を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
抗菌性消臭水溶液作成費用が必要となる。また、抗菌性消臭水溶液に浸透させるリネン類として、シーツ、枕カバーの購入費用(約10枚)および加工費用が必要である。また、加工後のリネン郵送のための運賃はが必要となる。 結果については、学会発表を計画しており、学会参加旅費が必要である。 調査に協力していただく病院関係者へ研究成果を報告するため、報告書印刷費が必要である。
|