2013 Fiscal Year Annual Research Report
クリティカルな患者の病床環境におけるにおいの実態と対策に関する研究
Project/Area Number |
23660031
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
岩永 和代 福岡大学, 医学部, 講師 (40461537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 曜子 福岡大学, 医学部, 助教 (70469386)
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Keywords | におい / オープンスペース / 抗菌・消臭リネン |
Research Abstract |
平成25年度は、収集したデータの整理を行った。 A大学病院救命救急センターの4床の病室に入院中で承諾の得られた患者にHandheld Odor meter(OMX‐SR)をベッドサイドに設置し、1~4日間、9:00~17:30まで1分ごとににおい値を測定した。結果は、OMX‐SRデータファイリングソフトで数値としてパソコンに出力した。実態調査では、承諾の得られた患者22名より延べ31サンプルデータを得た。対象患者は、平均年齢69.1±16.2歳、男性9名、女性13名であった。におい値の平均は69.1で、最高は999、最小は0であった。次に、抗菌・消臭効果が確認されたホタテ焼成成分とペーパー炭を混合した水溶液に浸透させたリネンを用いて介入効果を検討した。承諾の得られた患者20名より延べ51サンプルデータを得た。対象患者は、平均年齢68.0±15.5歳、男性10名、女性10名であった。におい値の平均は72.1で、最高は978、最小は0であった。実態調査、介入調査ともに各時間帯のにおい値の有意差(p<0.05)は見られなかった。各データのにおい値は、排便、体重測定、リハビリなど看護介入の時間帯で高値を示した。また、9時~11時台と14時~15時台のにおい値は、平均値を上回っていた。
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