2012 Fiscal Year Annual Research Report
北東北のがん看護認定看護師が協同するがん患者サポートグループ運営システムの構築
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23660039
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
織井 優貴子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (50285681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長内 志津子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (70458165)
大崎 瑞恵 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (70525948)
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Keywords | がん患者サポート / 北東北がん看護認定看護師 / ファシリテータ育成 / がん看護 / 筆記療法 / がん患者サポートシステム / 地域開放型 |
Research Abstract |
【研究目的】本研究は北東北でがん看護に関連する認定看護師を中心としたがん患者サポートグループを立ち上げ、コミュニケーションスキルトレーニングをおこない、ファシリテータの育成と地域開放型がん患者サポートグループを構築することを目的とした。 【研究期間における成果】 1.2005年に全国の地域がん診療拠点病院(当時)150施設を対象とした「医療相談室に関する調査」をもとに、現在、全国的にどの程度整備されているかを追跡調査し比較検討した。その結果、全国のがん診療連携拠点病院において、相談室は様々な名称で設置されているが、主たる構成員の職種や運営方法はばらつきがあることが示された。2.北東北(青森県、岩手県、秋田県)がん看護に関わる専門・認定看護師を対象とした「がん患者サポートグループのためのファシリテータ養成講座」アドバンストコースを延べ3回(青森、八戸、盛岡にて開催、約40名参加)実施した。参加者の中には、様々なファシリテータコースを経験している者も含まれていたが、自施設での実施は組織上の制約等が課題となっていることが明らかになった。3. 北東北における「地域開放型 がん患者のサポートグループ」の患者ニーズ調査を実施した(回答数137名)。その結果、北東北に居住するがん患者は、自らの「病気」について、家族や医師に相談したいという傾向が見られ、同じ病気の人(患者グループ)には低いことが示された。 【今後の計画】 研究地区を東北地区に拡大し、1.「がん患者サポートのためのファシリテータ養成講座」の実施、2.南東北も含めた「がん患者の地域開放型サポート」ニーズ調査を実施し、「地域開放型サポートグループ」の要望があるのかどうかを検討する。3.東北のモデル地区(各県で1カ所以上)で運営可能な、支持・感情表出型がん患者サポートの運営プログラムモデルを活用して運営を試み、その効果を検証する。
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Research Products
(2 results)