2012 Fiscal Year Research-status Report
リンパ浮腫評価に3Dセンサーを導入したリンパ浮腫運動療法プログラムの開発
Project/Area Number |
23660041
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
荒川 千登世 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (10212614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥津 文子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (10314270)
本田 可奈子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (60381919)
大門 裕子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (90552638)
糸島 陽子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (70390086)
森 敏 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (40200365)
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Keywords | リンパ浮腫 / 圧迫下運動療法 / 3Dスキャナー |
Research Abstract |
平成23年度は、下肢リンパ浮腫患者に対する圧迫下での運動療法の実態について聞き取りを行った。リンパ浮腫外来では、一人の患者に対し1回1時間の枠で対応している施設が多かった。1時間の枠では準備から問診・計測・徒手リンパドレナージまでしか行えず、圧迫療法(弾性ストッキングの採寸や着用の指導、弾性包帯の巻き方の指導)はおこなっても、圧迫下での運動療法はほとんど行われていなかった。一方、リンパ浮腫外来を訪れる患者は、就寝前にセルフマッサージをおこない、夜間は弾性ストッキングか弾性包帯を使用、日中は弾性ストッキングを着用している方が多かった。しかしながら、運動については普段の生活行動程度であり、圧迫下で積極的に運動を取り入れている方はいなかった。 平成24年度は、運動により収縮する筋群とリンパ液移動のメカニズムに着目した運動プログラムを作成し、3Dスキャナを用いて評価する予定であった。3Dスキャナの購入のため、平成24年度の研究費を温存し今年度に繰り越していたが、なかなか条件(①四肢の周囲径や体積の測定ができること、②ベッドサイドに持っていけること、③患者さまに負担が少ないこと、④予算は解析ソフトをふくめて180万円まで)に見合ったものが見つからなかった。当初の候補としていたハンディ3DスキャナMH(Artec社)は、①非接触、②片手で持てるハンディタイプ(約1.5kg)、③非レーザー、④マーカー付けやキャリブレーション不要、などが条件に適合していたが、価格が300万円以上であったため除外していた。しかし、モデルチェンジのため、ようやく2月に旧型を180万円で購入できた。より正確なデータ収集のためには撮影の方法や画像処理にトレーニングが必要であり、現在、データ収集には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
評価に用いようとしていた3Dスキャナの購入に手間取った。 3Dスキャナの購入のため、平成24年度の研究費を温存し今年度に繰り越していたが、当初の候補としていたハンディ3DスキャナMH(Artec社)は、価格が300万円以上であったため購入できなかった。条件(①四肢の周囲径や体積の測定ができること、②ベッドサイドに持っていけること、③患者さまに負担が少ないこと、④予算は解析ソフトをふくめて180万円まで)に見合ったものがなかなか見つからなかった。ハンディ3DスキャナMHがモデルチェンジとなったため、ようやく2月に旧型を180万円で購入することができた。 しかし、より正確なデータ収集のためには撮影の方法や画像処理にトレーニングが必要であり、現在トレーニング中である。データ収集には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、データ収集、分析、評価をおこなう。リンパ浮腫患者会「京都ばらの会」リンパ浮腫患者会「京都ばらの会」「滋賀ばらの会」に参加している、京都大学医学部附属病院、滋賀県立成人病センター、近江八幡市立近江八幡医療センターに受診中の下肢リンパ浮腫患者で、浮腫の状態が良好であり、圧迫下での運動療法が可能であると主治医 が判断し、かつ運動療法について承諾が得られた患者50人に対し、圧迫下での運動療法を実施。運動後質問紙を用いて、運動療法の問題点・感想等をモニタリングする。また、リンパ浮腫のアセスメント(視診・触診・周囲径・3Dスキャナ・インピーダンス・超音波エコー等)を運動療法前後に実施する。長期的な評価として、約1か月ごとに経過を確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
圧迫療法に必要なバンデージやストッキングの購入、データ収集時の交通費、データ収集・解析に伴う人件費、など。
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