2014 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ浮腫評価に3Dセンサーを導入したリンパ浮腫運動療法プログラムの開発
Project/Area Number |
23660041
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
荒川 千登世 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10212614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥津 文子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10314270)
本田 可奈子 大垣女子短期大学, その他部局等, 准教授 (60381919)
大門 裕子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 助教 (90552638)
糸島 陽子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70390086)
森 敏 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200365)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / 圧迫下運動療法 / 3Dスキャナー |
Outline of Annual Research Achievements |
平成23年度は、下肢リンパ浮腫患者に対する圧迫下での運動療法の実態について情報収集をおこなった。リンパ浮腫外来では一人の患者に対し1回1時間の枠で対応している施設が多かった。1時間では、準備、問診、計測、徒手リンパドレナージ、施術後の計測、面談くらいまでしかおこなえず、圧迫療法の指導(弾性ストッキングの採寸や着用方法の指導、弾性包帯の巻き方の指導)はおこなっても、圧迫下での運動療法まではほとんどおこなわれていなかった。また、リンパ浮腫外来を訪れる患者は、就寝前にセルフケアマッサージをおこない、夜間は弾性ストッキングや弾性包帯を着用、日中は弾性ストッキングを着用している方が多かった。しかしながら、運動については普段の生活行動程度であり、圧迫下で積極的に運動をとりいれている方は少なかった。 平成24年度は、運動により収縮する筋群とリンパ液移動のメカニズムに着目した運動プログラムを作成し、3Dスキャナーを用いて評価する予定であった。条件に見合った3Dスキャナー(①四肢の周囲径や体積の測定ができること、②持ち運びが可能であること、③患者さまに、身体的にも心理的にも、侵襲や負担がないこと、④予算(解析ソフトも含め180万まで)が見つからなかった。年度末に、モデルチェンジによる価格低下により、購入できた。 平成25年度は、データ収集、分析、評価をおこなう予定であったが、3Dスキャナーによる撮影・画像処理のトレーニングに困難があり、データ収集に至らなかった。 平成26年度、期間延長を申請し継続した。本学の工学部や環境科学部の教員の意見を得ながら、3Dスキャナーによる評価方法を検討してきたが、技術や精度の面で意義のあるデータは得られていない。引き続き検討していく。
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