2011 Fiscal Year Research-status Report
C型肝炎患者の治療中のセルフマネジメントを促すグループ介入プログラムの効果の検証
Project/Area Number |
23660052
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
鈴木 久美 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (60226503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 麻里 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (30295109)
酒井 謙 兵庫医療大学, 看護学部, 助手 (70616416)
岩井 孝史 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (50566685)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 看護学 / 臨床 / C型肝炎 / セルフマネジメント / グループ介入 |
Research Abstract |
【目的】PEG-IFN・RBV2剤併用療法およびPEG-IFN・RBV・テラプレビル3剤併用療法を受ける患者を対象に併用療法に特有の倦怠感、不眠、うつ、QOL、治療に関する困難等について主観的・客観的指標を用いて治療開始前、治療中、治療終了後の経時的変化を明らかにすることを目的とした。【方法】対象:2剤および3剤併用療法を受けている20歳以上のC型肝炎患者で研究協力の同意が得られた者10人~15人である。データ収集方法:信頼性・妥当性の得られている倦怠感スケール、ピッツバーグ睡眠質問表、日本版BDI-II(Beck Depression Inventory Second Edition)の調査用紙と、不眠や倦怠感を客観的に評価するためにアクティグラフ(睡眠・活動リズム)を用いて測定する。これらのデータは、治療開始前、治療中(治療開始3ヵ月)、治療終了(治療開始6ヵ月あるいは1年)後に測定し、アクティグラフは各データ収集時期に3日間装着してもらい計測する。また、治療に関する身体、心理・社会的困難についてヒアリングを実施する。分析方法:対象者から得られたデータを治療の時期毎に平均値や標準偏差等を算出し、治療前をベースラインとして、ベースラインと治療中および治療後において分散分析を行い、倦怠感、不眠、うつ、睡眠・活動リズム、QOLに関して経時的変化を検討する。さらに、対象者の治療に関する困難について内容分析を行い、倦怠感、不眠、うつ、QOLのデータと比較検討する。【結果】現在、2剤および3剤併用療法を受ける患者を対象にデータ収集中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究目的に沿ってデータ収集を開始したが、2011年9月末にテラプレビルの製造販売が承認されたことにより、従来のペグインターフェロン・リバビリン(PEG-IFN・RBV)併用療法からPEG-IFN・RBV・テラプレビル3剤併用療法へと変わることが予測され、研究対象を変更する必要性が生じた。このため、データ収集の開始時期が予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
C型肝炎の標準治療は、ペグインターフェロン・リバビリン併用療法であったが、2011年9月末にテラプレビルの製造販売が承認されたことにより治療法の変更が生じ、それに伴い研究対象の変更も生じている。しかし、研究目的や研究全体の計画に対しては大きな影響はなく、研究対象以外の変更は必要ないと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主にペグインターフェロン・リバビリン(PEG-IFN・RBV)併用療法およびPEG-IFN・RBV・テラプレビル3剤併用療法を受けているC型肝炎患者のデータ収集やプログラム実施に係る経費に使用する。
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