2013 Fiscal Year Research-status Report
乳児の離乳に関する母親の意識と実態―食は人をつくる根源―
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23660054
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
五十嵐 世津子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (40250625)
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Keywords | 離乳食 |
Research Abstract |
本研究の目的は、①古来、乳児の食についての考えを知ること、②現在、販売されている離乳食の製品の実態、③将来子どもをもつことで経験すると考えられる若者の離乳に対する意識の実態や、さらに、④乳児の離乳に関する母親の意識を明らかにすることである。平成23年から継続して調査を行ってきた。①の研究目的として、昭和初期に聞き取り調査を行い文献集として編纂された「日本産育習俗資料集成」(第一法規出版)から、食に関する記述を抜き出しデータベースとし、その内容を分析した。そこから先人たちの乳児の食や離乳に関する考えを考察した。その結果、妊娠中に母親が摂取する食物は、直接的に胎児の健康に影響し、さらに、出産後も子どもの成長に呪術的な要素もあることが理解された。また、実際に昭和初期から平成にかけて、子育てをした母親を対象とし、三世代間にわたっての離乳食への考えや実際についてインタビュー調査を行い、幼児の離乳食に対する捉え方の変遷を明らかにできた。②の研究目的は、実際にどのような離乳食が市販されているのか、また、その種類・調理法・カロリー、製品の謳い文句等を明らかにすることである。インターネットで販売されているカタログから、約600種類ほどの製品が販売され、商品の多くは、食の安全、品質、製品の特徴などが、母親への情報として提供されていた。③の研究目的は、若者の離乳食についての考えを知ることである。栄養学あるいは看護学を専攻している学生を対象とし、平成25年度にアンケート調査を実施した。現在分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年までの研究目的に対する達成度について、「遅れている」と思われる。 平成23年度より、聞き取り調査、現在の市販されている離乳食調査、若者世代における食や離乳食に関する意識調査、および市販のベビー食の試食を通しての離乳食理解に関する調査などを行ったが、これらに時間を要した。もう一つの目的であった「現在の離乳食の利用状況」に関する調査の構想等の概略は出来ているものの、調査対象者の依頼等に時間を要し着手できなかった。次年度、実施したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、最終年度であり、離乳に関する調査を実施する予定である。これまで行った「日本産育習俗資料集成」の分析から得られた要素や、インターネットで紹介されている離乳食のデータベース化から得られた内容をもとに調査項目を選定し、アンケート調査を実施する。また、これまで聞き取り調査、現在の市販されている離乳食調査、若者世代における食や離乳食に関する意識調査、および市販のベビー食の試食を通しての離乳食理解に関する調査などを行ったが、これまで得られたデータの詳細な分析を行い、論文を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度より、本研究に着手してきた。研究内容は、聞き取り調査、現在の市販されている離乳食調査、若者世代における食や離乳食に関する意識調査、および市販のベビー食試食後の離乳食理解に関する調査などを行ってきたが、これらに関しての調査に時間を要した。よって、もう一つの目的であった「現在の離乳食に対する利用」に関する調査に着手できなかったため。 次年度は、これまでの研究データの解析結果を学会等で発表するための学会参加費および交通費、平成26年度に実施予定の調査に関わる費用(アンケート及び調査用紙作成のための用紙・印刷・郵便代等)、データ収集および入力に要する研究補助者への謝金、研究結果集の作成に関わる諸費用に使用したいと考えている。
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