2012 Fiscal Year Research-status Report
「家族発達理論」を代替する新しい「家族の成長・発達区分」の提唱とその実証研究
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23660064
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 順子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (50585057)
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Keywords | 家族看護学 / 家族発達理論 / 家族の成長・発達 / 理論 / モデル |
Research Abstract |
平成23年度に開発した“家族システムユニットの成長・発達区分(法橋)”の第一案(14区分)をさらに発展させ,“家族環境アセスメントモデル(Family Environment Assessment Model:FEAM)”に位置づけることにした.その名称は,“SFE家族システムユニットの成長・発達区分モジュール(SFE Family Growth and Development Module:SFE-FGD)”とし,A4サイズで4ページで構成する自記式質問紙とした.FEAMでは,6つの尺度(アセスメントバッテリー)を用いた測定検査により,家族機能状態と家族支援ニーズをアセスメントすることを主とする.そのうちの1つであるSFE-FGDは,家族システムユニットの成長・発達区分と家族のありようをまとめた一覧であり,これを家族員が見て,自らの家族が属する区分を選択する.家族自身が区分化された家族のありよう(家族の実像)を捉え,そこから家族の自己課題を認識できる手立てになる.家族システムユニットの成長・発達区分(法橋)は,家族の認識によって同定するが,看護職者との認識が一致していないことがある.この場合,家族の問題現象が存在する可能性があるので,一致しない原因を探求することで,SFE-FGDが家族支援のツールとなる.とくに平成24年度は,長崎フィールドにおいて,27家族に対してSFE-FGDを用いた半構成面接調査,家族エスノグラフィーを実施した.その結果,家族システムユニットの成長・発達区分として20区分が同定でき,各区分の定義を明確にし,対象者が理解しやすい区分とした.また,SFE-FGDの実施マニュアルも作成した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたフィールドでの質的研究と量的研究を実施し,リッチなデータを収集できた.“SFE家族システムユニットの成長・発達区分モジュール(SFE Family Growth and Development Module:SFE-FGD)”の改訂を繰り返し,20の家族システムユニットの成長・発達区分までを明らかにできたので,順調に研究は進んでいると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画にしたがって,国内外のフィールドで,“SFE家族システムユニットの成長・発達区分モジュール(SFE Family Growth and Development Module:SFE-FGD)”の改良,家族支援に活用できるように各区分の特徴(家族像)を明確化を進める予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に3,681円の未使用額が出たが少額であり,平成25年度の研究費の使用に影響するものではない.予定通り,主に国内外での研究打ち合わせと調査のための旅費,研究補助および資料整理のための謝金,質問紙の印刷費,質問紙の発送と回収のための通信費などに使用する.
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Research Products
(2 results)