2014 Fiscal Year Annual Research Report
病院・訪問看護事業所ユニフィケーションによる超重症児訪問看護の教育プログラム開発
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23660067
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
生田 まちよ 熊本大学, 生命科学研究部, 講師 (20433013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 邦子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (90304427) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 超重症児 / 訪問看護師 / 教育プログラム / ユニフケーション / 在宅移行期 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅人工呼吸療法を行うなど在宅で療養する超重症児は増加傾向にある。このような継続的な医療的ケアや介護度の高い小児にとって、在宅で療養するためには訪問看護は必要不可欠である。 しかし、小児の医療的ケアニーズが非常に高いことや親が児の医療的ケアにも熟達していることが多いため、看護師に要求する水準も高く、看護介入そのものが困難となる場合も多い。看護師は、小児の訪問看護に対する苦手意識が強く訪問看護を実施することに躊躇する場合もある。このため、看護師が超重症児ケアに自信を持ち、安心して在宅での看護を行うことが可能になることを目標に、訪問看護師に対する教育プログラムを作成した。 これまでの訪問看護師への質問紙調査や面接調査では、訪問看護師が入院中の超重症児の退院移行期の看護に、病院スタッフや本人・家族とともに実践的に参加できるような連携・協働を強化する必要があることが示唆された。このため、プログラム目標として、以下の4つの項目を挙げた。1.三者間(訪問看護師・病院・家族/本人)での効果的な情報共有を行う。2.三者間で在宅での生活・問題点を見越した退院移行計画立案を行う。3.訪問看護師が、病院に出向き看護師や家族とのケアを行う時間を十分に確保することで、在宅での超重症児の個別性に合わせた看護技術の獲得を行う。4.家族/本人との早期の信頼関係の構築を行う。 さらに、病院看護師への面接調査の結果、在宅の状況を十分把握していない中での在宅移行支援に関しての不安があった。このため、上記プログラムの目標に加えて、病棟看護師に対するプログラム目標である「在宅での生活をイメージして在宅支援を行うことができる」を加えた。 本プログラムを実施することで、看護師が超重症児ケアに自信を持ち、安心して在宅での看護を行うことが可能になると考える。
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