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2012 Fiscal Year Research-status Report

高機能自閉症児の母親のソーシャルサポート及び理解向上のための支援ガイドの検討

Research Project

Project/Area Number 23660071
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

藤田 千春  横浜市立大学, 医学部, 助教 (70383552)

Keywordsソーシャルサポート
Research Abstract

【はじめに】高機能自閉症(以下ASDとする)を持つ学童の母親への支援として、小学校の保護者を始めとする周囲の人の理解等、ソーシャルサポートが支援の一つに上がる。地域の人々からのソーシャルサポートは、ASD児の子育て負担に寄与すると考えられる。ASD児とその母親を支援を検討するにあたって、ASD児に支援状況の実態調査の必要性が考えられた。【目的】通常学級に在籍するASD児の就学学前後に母親が認知したソーシャルサポートを明らかにし、就学時期にあるASD児の親の支援の示唆を得ること。【研究対象】小学校通常学級に在籍する1~4年生のASD児の母親19名【方法】研究参加の同意が得られた対象者にプライバシーが保てる個室で児の就学前後に受けられた、又は受けたかった実際的、情緒的な支援について半構成面接調査を行った。得られたデータから逐語録を作成し、ASD児をもつ母親のソーシャルサポートを示す文節を抽出した。抽出した内容をコード化し、内容の類似性に着目して共通した内容をサブカテゴリー及びカテゴリー化した。さらにHouse(1981)のソーシャルサポートの構成要素に分類した。【結果】ASD児の就学前後に母親が認知したソーシャルサポートのカテゴリーは18カテゴリーと78のサブカテゴリーが抽出された。またカテゴリーをHouseのソーシャルサポートに分類したところ、道具的サポート11カテゴリー、情緒的サポート5カテゴリー、情報的サポート2カテゴリーに分類され、評価的サポートに分類されるカテゴリーはなかった。【考察】実際的な手助けである道具的サポートは他のサポートより多種類のカテゴリーがあったが受けたかったサポートのカテゴリーも複数抽出されていたことから十分にサポートを受けられていない現状が明らかになった。この受けたかったサポートは今後の支援につなげていけるよう検討していく必要性が明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は基礎調査にあたる高機能自閉症児の母親のソーシャルサポートを明らかにできた。この結果を論文にし投稿したが、査読と修正に時間を要していて滞っているため、やや滞っていると評価した。

Strategy for Future Research Activity

基礎調査の結果は得られたので、結果をもとに、周囲の人々が高機能自閉症児の母親への理解が向上するための関連要因を調査する予定である。現在質問紙を作成し、質問紙調査の協力施設を探しているところである。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

今年度の調査の分析に補助者を雇用する予定でいたため、人件費を計上していたが、次年度の調査に費用を要す可能性が懸念されたため、人件費を抑制し、次年度につなげていくように試みた。
次年度は質問紙調査のため、配布・回収のための消耗品および通信費、集計作業手伝いの人件費が必要となる。また、調査対象数が予定に満たない時はネット調査を取り入れることも検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 就学時期にあるASDの児を持つ母親のソーシャルサポート2012

    • Author(s)
      藤田千春
    • Organizer
      第2回国際医療福祉大学学会学術大会
    • Place of Presentation
      国際医療福祉大学大田原キャンパスF202教室(栃木県)
    • Year and Date
      20120901-20120902

URL: 

Published: 2014-07-24  

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