2012 Fiscal Year Research-status Report
性暴力被害者への司法看護ケアにおける技術能力向上のための教育に関する研究
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23660086
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Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
竹元 仁美 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (10310913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 八千代 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (10295149)
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Keywords | 性暴力被害者 / 司法看護ケア / 技術能力 |
Research Abstract |
2012年度の研究内容は、1)看護職者を対象とした性暴力被害者への司法看護ケアに関する教育プログラム検討(スクリーニング、身体的ケア、司法的ケア、レファランス)、2)司法看護ケアのラボ準備、である。研究の意義・重要性としては、1)性暴力被害者が身体的心理社会的な看護ケアだけでなく、司法につながるケアを受けることで個人が持つレジリアンスがより促進され回復力が高まると推測される。2)司法看護ケアのラボは、単なるシミュレーションルームではなく、看護者が交流し意見交換が行われケアの「創発」がなされるコミュニティ機能が期待できる。 成果発表としては、タイ国において実施したアクションリサーチ(本研究の先行調査:看護職を対象とした暴力被害者に対する包括看護ケア構築および実践評価)の結果を「International Journal of Caring Science 6(2);243-251:2013」において報告した。そこで行った看護職対象の暴力被害女性に対するケア教育プログラムを再検討し、本研究のプログラムに部分的に採用した。これらの経緯については、聖マリア学院大学紀要第4巻(2013年3月発刊)において「性暴力被害者への司法看護ケアにおける技術能力向上のための教育に関する研究」と題し本研究の進捗状況とあわせて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属大学において、2013年4月専攻科助産学専攻が開設の運びとなった。研究代表者は教務主任としてリーダーシップを取ることとなり、専攻科開設準備(文科省申請や福岡県申請を含む)および入試関連業務・施設改築に関わった。その間、想定以上の時間や労力を取られたため、研究の進捗がやや遅れる結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
【2013年度の研究計画】 産婦人科領域で勤務している助産師・看護師を対象としたフォーカス・グループ・インタビュー等を実施する予定である。司法看護ケアを臨床において日常的に臨床実践するため、臨床における課題、問題を抽出し質的に分析する。また、2012年度に検討した司法看護ケアに関する教育プログラムを再度検討した後、実施する。その前後に質問紙調査を行い、結果解析およびプログラム評価を行う。研究成果を総括し報告書にまとめ、成果を発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・質問紙調査 ・フォーカスグループインタビュー 謝金 ・データ入力、解析 ・研究成果のまとめ・報告・発表
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