2012 Fiscal Year Research-status Report
特定高齢者の生活機能評価項目に加える睡眠の質と昼寝の導入による効果
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23660089
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松田 ひとみ 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80173847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥野 純子 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (50360342)
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Keywords | 高齢者 / 昼寝 / 高血圧 / うつ傾向 / QOL |
Research Abstract |
在宅高齢者を対象として睡眠効率を高低で2群に分け、活動量および睡眠効率を評価した。また、昼寝を導入して、夜間睡眠との関係を比較検討した。対象は地域在住高齢者であり、100名とした。アンケート調査及び測定を行った。さらに特定高齢者に対して昼寝を導入し、夜間睡眠への影響を評価した。その結果、昼寝の所要時間及び開始時間、さらに昼寝なし群の3群に分けて検討することの必要性が見出された。それは、3群間において、昼寝なし群において、夜間睡眠の質が高いとう結果が出たためである。この関連要因として、高血圧の有無による相違やBMIとが影響していると捉えられたが、有意差までは見出せなかった。また、昼寝習慣のある台湾との比較を行ったが、台湾において必ずしも夜間睡眠の質が確保されていなかった。また、抑うつ傾向も見出され、台湾の高齢者のQOLや経済的な要因についても検討する必要性が見出された。このような比較検討から、昼寝を必要とする高齢者の健康状態や社会的な背景についての検討が必要であると考えられた。さらに高血圧のある高齢者に対する活動と休息のバランスを保持する介入とその成果を見出すことが課題となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィールドワークにより、具体的な比較検討を行うことができた。大きな成果は昼寝の態様と昼寝なし群の3群に分けることにより、昼寝の必要な状況について検討できたことである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、介護予防に活用する昼寝導入モデルとして、生活機能評価項目に睡眠を加えた調査票を用いて特定高齢者の発見率を比較する。高齢者を夜間の睡眠効率から分類し、タイプ別に昼寝の導入方法(開始時間と所要時間)と作成した調査票による評価指標および成果までを明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(2 results)