2011 Fiscal Year Research-status Report
22年間の長期追跡に基づく地域高齢者の慢性腎臓病予防看護モデルの構築
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23660094
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梶田 悦子 名古屋大学, 医学部, 教授 (50135373)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 慢性腎臓病 / 追跡調査 / 看護モデル |
Research Abstract |
CKD(慢性腎臓病)発症にはlife-styleや栄養状態、運動状況など生活習慣・生活因子が大きく関連している。CKD等生活習慣病の発症は要因が複合的で、単に疾患別の保健指導や健診データの解析では不十分である。また、生活習慣は長年の生活の積み重ねであるので、長期的視野での検討が必要である。本研究は新たな国民病と言われるCKDに着目し、高齢者のCKDとこれに影響する生活要因を22年間の観察から明らかにし、地域看護職における予防対策を立案する看護アウトカムをデザインしようとする研究である。初年度は、1990年から2005年の15年のデータを観察し、CKDに関連する生活要因、身体活動要因、栄養要因等について検討し、データベースを作成した。CKDに関連する要因として、肥満は生活習慣病と関連があるので、体格指標として、身長体重、BMIを標的指標としてデータを整理した。身体活動・生活関連要因として、労働状況(身体活動度)、運動歴、生活習慣病既往歴、健康習慣、特にCKD発症の危険因子である薬物内服状況等に着目した。また、降圧剤、骨粗鬆症治療薬などの内服状況も確認した。さらにCKD併発を促す喫煙等についても摂取状況を整理した。さらに栄養関連要因として、塩分や加工品、脂肪摂取状況、蛋白室摂取状況を中心に栄養素別栄養摂取量について15年間のデータベースを作成した。これらより、CKDに関連する因子を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の研究目的は1990年に健診を受診した農業地域在住の女性高齢者に対して、1990年から把握している集団のCKD発症の危険因子として、年齢、体格指標、生活関連要因、身体要因、栄養関連要因、骨折歴や家族歴を整理してデータベースを構築することである。概ね、その目標は達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年次の本年は、前年度に作成したデータベースと関連させて、平均年齢73歳の地域在住女性に対し、baselineから22年後時点のCKD関連要因と生活関連要因を把握し、現在の生活状況や生活習慣病状況、受療状況、内服状況、栄養摂取状況などを質問紙調査により把握する。そして、CKD予防看護モデルの構築を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国内・外国旅費(打ち合わせ旅費、調査旅費・情報収集・成果発表旅費)700(千円)消耗品費(コンピュータ関連品)200(千円)その他(会議費、通信費、印刷費)200(千円)
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