2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23660096
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
吉田 久美子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (40259388)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 子どもの虐待予防 / ネットワーク構築 / ネットワーク評価 / ヘルスプロモーション |
Outline of Annual Research Achievements |
子どもの虐待予防ネットワーク活動の評価、特に子どもの虐待予防ネットワーク会議のストラクチャー評価、プロセス評価、アウトプット・アウトカム評価を会議録から行った。その結果をもとにネットワークの発展過程として分類した。子どもの虐待の学習会、事例検討会を中心に行ったネットワーク準備期(平成10年)、実態把握、関係機関との調整、予算の確保、ネットワークのデザイン等を行ったネットワーク形成期(平成11年~14年)、定例会議、調整機関会議の開催、関係職種や住民関係者及びNPO代表者の参加が拡大したネットワーク展開期(平成15年~20年)、社会資源の開発と調整、関係機関の拡大、事例の増大とフォロー体制のシステム化をはかったネットワーク充実期(平成21年~23年)、ネットワーク会議の変革期(平成24年~平成26年)となった。子どもの虐待を子どもの健康課題としてとらえ、虐待のネットワークを子育て支援から考えるシステムとして効果があった。虐待予防に対して行政機関とともに住民を加えたネットワーク会議は、住民の主体的な活動を促し、行政機関と協働できる中心的な役割を果たしていたことが明らかになった。虐待事例の増大や事例の深刻化に伴い、困難事例の対処方法を検討する会議が多くなり、住民には負担感があった。虐待予防ネットワークの発展には、住民の参加は効果がある。
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