2013 Fiscal Year Annual Research Report
地域高齢者見守りに対する住民意識向上のための教育啓発プログラムの効果評価
Project/Area Number |
23660108
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (00313255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津村 智惠子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (40264824)
金谷 志子 大阪市立大学, 看護学研究科, 講師 (00336611)
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Keywords | 地域看護 / 在宅看護 / 高齢者 / 見守り / 住民教育 |
Research Abstract |
地域住民のコミュニティ意識を向上させ、住民間において適当な「世話焼き」は可能な人間関係を形成することは、超高齢社会であるわが国では大変重要である。地域住民に対して、高齢者見守りを促進するための意識を啓発する教育プログラムを行うことが必要なため、地域見守りを促進する住民に対する研修が各地域で展開されているが、学術的なエビデンスは十分に蓄積されているとはいえない。 本研究の目的は、地域高齢者見守りへの住民意識の向上を図ることをねらった住民参加型教育啓発教材とプログラムを作成し、その効果を評価することである。また、そのことによって、地域住民が高齢者見守りの必要性を主体的に考え、地域見守り活動の活性化に資することができると考える。 本研究では、住民が行う地域見守り支援について①認知症初期症状を示す高齢者への対応(映像教材)、②セルフネグレクト状態にある高齢者への対応(シナリオ教材)、③閉じこもり高齢者への対応(映像教材)に関するプログラムを作成し、見守り支援に興味を持つ地域住民55名を対象者として、プログラムを試験的に提供した。参加者への発言等を定質的に分析した結果、①近隣のつながりが低下する中、地域で起きていることを発見するために社会資源を活用する必要性、②困難な問題には地域包括支援センターや医療機関、行政などが連携し、専門職は介入できるように住民からつなげる必要性などが示された。 以上より、本研究で作成したプログラムは一定の効果が示されたと考える。
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Research Products
(16 results)