2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23660124
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 先也 富山大学, 医学薬学研究部, 准教授 (20352354)
大山 美智江 福岡県立大学, 人間社会学部, 研究員 (40448816)
大田尾 浩 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (00441345)
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Keywords | 介護予防体重計 / 下肢荷重力 / 虚弱高齢者 |
Research Abstract |
平成23年度には、市販体重計を用いて簡易に行える下肢荷重力トレーニングが、虚弱高齢者の身体機能に及ぼす効果を検討した。1日15分間のトレーニングを週3日の頻度で12週間継続できた介入群29名と特別な運動を行わなかった統制群28名の身体機能(下肢荷重力、握力、大腿四頭筋筋力、歩行速度、TUG、立ち上がり回数)を比較した。その結果、握力、TUG、立ち上がり回数には有意な変化は認められなかったが、介入群の下肢荷重力(p<0.01)、大腿四頭筋筋力(p<0.01)、歩行速度(p<0.05)はトレーニング後有意に高まり、下肢荷重力(p<0.01)と大腿四頭筋筋力(p<0.05)は統制群と比較しても有意に高値を示した。なお、統制群においては、測定したすべての項目でトレーニング前後に有意な変化は認められなかった。これらの結果から、下肢荷重力トレーニングは、虚弱高齢者の下肢筋力や歩行能力の向上に効果的であることが示唆された。 平成24年度には、上述した結果を基に介護予防体重計を開発した。介護予防体重計の開発には、ヤガミ社製のひずみゲージを用いた。ひずみゲージからの信号は、増幅装置とアナログ/デジタル変換器を内蔵した専用ボックスに接続され、デジタルデータとしてパーソナルコンピュータに記録・保存されるようにした。データはサンプリング周波数10 Hzと100 Hzに切り替えが可能とし、測定範囲は0~99.9 kg、最小単位は0.1 kgとした。 その後、介護予防体重計の再現性と妥当性について、健常成人(本学大学生;20名)を対象に確認した後、虚弱護高齢者(通所リハビリテーション施設「ふれあいの里」に通所している高齢者20名)を対象に検証した。
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