• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Annual Research Report

インタラクティブな再ランキング・再サーチを可能とする次世代検索に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23680006
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中村 聡史  京都大学, 情報学研究科, 准教授 (50415858)

Project Period (FY) 2011-04-01 – 2015-03-31
Keywordsインタラクティブな情報検索 / 検索意図推定 / 情報検索支援 / アイトラッキング / オノマトペ
Research Abstract

本研究の目的は,情報検索におけるユーザの意図やコンテキスト,プロファイル,検索意図などを引き出しつつ,検索結果をダイナミックに再ランキング,再サーチする次世代情報検索手法を実現することである.
本年度は,まずユーザの振舞いに基づく検索意図推定を可能とするため,ユーザの入力したクエリや閲覧したウェブページ,マウスの動きやユーザの視線の動きを収集することによって,ユーザの検索行動ログデータベースを作成した.また,収集したログデータに対してユーザの行動に関するラベルデータを付与していくことにより,ユーザの検索意図を推定する手法を確立した.また,その推定した手法を利用して,ユーザに対して検索クエリを推薦したり,ユーザに適したランキングを提示する手法の提案を行った.ここでは,視線およびマウスなどユーザの各種の振舞いを収集可能なウェブブラウザシステムを実装し,アイトラッキングシステムを利用してユーザの検索行動の収集を行った.さらに,収集したログデータに対するラベルの付与機能も実装した.
また,本年度は,クックパッドの膨大なレシピデータに対して,「ふわふわのパスタ」や「パリパリしたサラダ」などのように,オノマトペを活用することによってレシピを検索可能とする仕組みの実現を行った.ここでは,実際にオノマトペを含んでいないレシピについても,レシピに付与されるべきオノマトペを推定することにより,検索可能とする仕組みを実現した.さらに,人がどのようにオノマトペを利用するかということに注目し,オノマトペの使われ方に関する調査研究も行った.
これ以外についても,動画に付与されたソーシャルコメントに基づく,動画の検索を可能とする手法を実現した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ユーザビヘイビアに基づく情報検索時のユーザの意図推定を行う手法,およびユーザの意図の変遷を推定する手法について提案および検討を行うことで,その有効性を明らかにしている.成果を論文誌や国際会議などで報告しており,多くのフィードバックを受けているため,ユーザビヘイビアに基づくユーザの検索意図推定について順調に進展しているといえる.

Strategy for Future Research Activity

本研究では,ユーザと検索サービスの橋渡しをするため,直接的なインタラクションにより再ランキングおよび再サーチ可能な手法を実現するものである.
本年度は主に下記の2点に取り組む.
ユーザビヘイビアに基づく検索意図推定: 平成24年度に開発したユーザの入力したクエリや閲覧したウェブページ,マウスの動きやユーザの視線の動きを収集ツールを改良し,さらなるユーザの検索行動ログデータベースを作成する.また,収集したログデータに対して付与されたラベルデータを利用していくことにより,平成24年度にユーザの検索意図を推定する手法を確立する.さらに,その推定した手法を利用して,ユーザに対して検索
クエリを推薦したり,ユーザに適したランキングを提示する手法を実現する.
マルチメディアコンテンツへの適用: 多様なメディアを複合的に扱い,画像や動画などへのインタラクションにより再ランキングできるような仕組みについても模索する.ここでは,画像や動画の周辺テキストやソーシャルコメントやソーシャルブックマークなどの分析に基づくアノテーションとの関係を考慮する.また,ここではプライベートに蓄積される写真ライフログから目的とする写真を探すための,再ランキング,再サーチ手法も実
現する.特に,ライフログ写真については,時間や場所,被写体となっている人の情報などがあるため,そうしたメタ情報を活用した情報探索手法を実現する.

  • Research Products

    (9 results)

All 2013 2012 Other

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (4 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Web検索時の行動情報を用いたクエリ修正タイプの予測2013

    • Author(s)
      梅本和俊
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌(トランザクション)データベース

      Volume: TOD58 Pages: to appear

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 視線情報からの注目語抽出に基づく検索意図のリアルタイム推定2013

    • Author(s)
      梅本和俊
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌(トランザクション)データベース

      Volume: TOD58 Pages: to appear

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Search Intent Estimation from User's Eye Movements for Supporting Information Seeking2012

    • Author(s)
      Kazutoshi Umemoto
    • Journal Title

      Advanced Visual Interfaces

      Volume: AVI 2012 Pages: 349-356

    • DOI

      10.1145/2254556.2254624

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] A Quantitative Approach to Mimetic Diachrony2012

    • Author(s)
      Kimi Akita
    • Journal Title

      The 22nd Japanese/Korean Linguistics Conference (2012)

      Volume: JK22 Pages: 1/2-2/2

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 主観写真ライフログ探索のための時空人間の活用2012

    • Author(s)
      中村 聡史
    • Organizer
      ARG SIGWI2研究会
    • Place of Presentation
      神奈川県
    • Year and Date
      20121214-20121215
  • [Presentation] オノマトペを用いた料理レシピ検索システム「オノマトペロリ」における オノマトペによる料理レシピランキング2012

    • Author(s)
      渡辺 知恵美
    • Organizer
      人工知能学会全国大会 2012
    • Place of Presentation
      山口県山口市
    • Year and Date
      20120612-20120615
  • [Presentation] 国会議事録コーパスを用いたオノマトペの通時的分析2012

    • Author(s)
      中村 聡史
    • Organizer
      人工知能学会全国大会 2012
    • Place of Presentation
      山口県山口市
    • Year and Date
      20120612-20120615
  • [Presentation] 検索意図の遷移検出に基づく動的なクエリ推薦に向けた行動ログデータの分析2012

    • Author(s)
      梅本和俊
    • Organizer
      第148回 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会
    • Place of Presentation
      沖縄県那覇市
    • Year and Date
      20120601-20120602
  • [Remarks] 研究紹介

    • URL

      http://snakamura.org/research/

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi