2014 Fiscal Year Annual Research Report
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23680012
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
稲見 昌彦 慶應義塾大学, メディアデザイン研究科, 教授 (00345117)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | バーチャルリアリティ / 知覚心理学 / ヒューマンインタフェース |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、人の速度知覚のダナミックレンジを拡大するための視覚提示システムに関して、据置型の透過型液晶パネルを用いた時空間フィルタの設計を行った。また、Head Mounted Display (HMD) を用いて、頭部運動をパラメータとして提示映像のオプティカルフローを制御することによる移動速度知覚の検討を行った。 本研究では、これまでに小型軽量の強誘電性液晶素子で構成された光学式時空間周波数フィルタを眼前に設置することで、1)移動物体のブレの低減、2)左右の時間フィルタの駆動周波数制御による移動物体のモーションブラーと輪郭の同時観察、3)左右の時間フィルタの位相差を制御することによる並行移動物体の拡大および縮小の制御を実現している。また、ビデオシースルー型の視覚提示システムと高速度ビデオカメラを用いて広範囲の空間を重ねて表示するための空間フィルタ設計手法に関する基礎的な知見を得た。 本年度はこれらの知見を基に、光学式時間周波数フィルタとして据置型の透過型液晶パネルを用いることで、眼前ではなく空間上に設置する時空間フィルタの設計に関する基礎的な知見を得た。また、HMDを用いた映像提示に関して、同様の頭部運動に対して異なるオプティカルフローによる映像提示を行うことで、観察者自身の移動速度知覚が変化することを確かめた。 以上より、本年度は提案システムの拡張に加えて、移動速度知覚認知に関して知見が得られた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Tracs: transparency-control for see-through displays2014
Author(s)
David Lindlbauer, Toru Aoki, Robert Walter, Yuji Uema, Anita Hochtl, Michael Haller, Masahiko Inami, Jorg Muller
Organizer
UIST '14: Proceedings of the 27th annual ACM symposium on User interface software and technology
Place of Presentation
Waikiki Beach Marriott Resort and Spa, Honolulu, Hawaii, USA
Year and Date
2014-10-05 – 2014-10-08
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