2013 Fiscal Year Annual Research Report
一人称と三人称センシングによる行動様式獲得とそれに基づく動作の早期認識
Project/Area Number |
23680018
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
島田 敬士 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (80452811)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 動作認識 / 動作特徴 / モーションセンサ / 早期認識 |
Research Abstract |
本研究の目的は,身体動作を入力とする次世代マンマシンインタラクションを実現させるために,「“Quickness of Service”と“Quality of Service”を両立する動作の早期認識手法」を確立することであり,本年度は,以下の研究成果が得られた. 【モーションセンサによる身体動作特徴の獲得と早期認識手法の改良】昨年度に開発した小型ワイヤレスモーションセンサを利用して,動作特徴の獲得ならびに動作の学習・認識手法を改良した.具体的には,各フレームで獲得されるモーション特徴を利用した動作素(動作の基本構成ユニット)を学習・認識する手法と,複数フレームから構成される動作を学習・認識する手法を利用して,昨年度までに開発した動作認識手法を適用した.実験には,ラボ環境で収集したデータセット以外にも圃場で作業を行う農作業者に実際にセンサを装着してもらい収集した実データによる検証も行った.これらの実験を通して昨年度開発した小型モーションセンサを利用して動作認識を効果的に行うことができることが確認できた. 【モーションセンサ装着部位選択手法の検討】モーションセンサを利用して動作特徴を獲得する際に,できるだけ少数のセンサでより多くの情報を獲得するというジレンマを解決するためのモーションセンサ装着部位選択手法について検討を行った.具体的には,体の8部位にモーションセンサを装着した状態で様々な動作を行い,動作の学習・認識に貢献している部位とそうでない部位を発見する手法の検討と予備的な実験を行った.実験結果から,動作を特徴付ける3~4箇所の部位にセンサを装着すれば体全体にセンサを装着した場合とほぼ同等の性能を発揮できることが確認できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目標は一人称センシングによる動作特徴の獲得と到着センサ数の削減であり,その成果が概ね得られている.研究成果については対外発表を行っており,平成26年度には関連成果の発表も控えている.
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Strategy for Future Research Activity |
三人称センシングで一人称センシングと同等の認識性能を発揮するための特徴選択法を確立する.そのために,一人称センシングを三人称センシングで得られる行動様式間の関係を分析する手法についても研究を継続する.
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