2013 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者転倒抑制のための足底触覚感度強化と足底皮膚変形計測による転倒歩行モデリング
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23680022
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
竹村 裕 東京理科大学, 理工学部, 講師 (60408713)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 歩行解析 / 足底皮膚変形 / 確立共鳴 / 振動デバイス / ウエアラブル / 転倒予防 |
Research Abstract |
本研究では,既往研究成果を踏まえて高齢者転倒抑制のために足底触覚情報処理と歩行動作との関係に着目し,以下の二点を主な目的とし,研究を実施した. (I). 足底触覚刺激の積極的利用により転倒抑制の可能性の検討 振動刺激により静止立位バランス能力が向上するという前年度の研究成果を基に,健常高齢者13 名(平均年齢72.0)での歩行計測実験を実施し,刺激強度が歩行に及ぼす影響を調査した.触覚閾値の0.9倍以下の刺激では,歩行への影響がほぼなく,1.0~1.2倍程度の振動刺激では,歩幅,歩調が有意に増加し,1.5倍以上の刺激では歩調が有意に減少し,左右移動軌跡長が有意に大きくなった.この結果から,適切な刺激を与えれば開発したウエアラブル振動装置で高齢者の歩行をコントロールすることができるという知見を得た.さらに,無意識のうちに歩幅がより大きい,歩調をより速い歩行に変化させることができることを実証し,転倒抑制の可能性を示唆した. (II). 歩行時足底皮膚変形計測による不安定歩行の革新的スクリーニング手法の検討 前年度に開発した透明トレッドミルに複数のカメラを設置し,連続的に歩行時の足底画像を計測できる装置を世界で初めて開発した.さらに,画像処理技術を応用することにより,連続足底画像から,歩幅の計測を実現した.また,健常成人男性10名(平均22.8歳),健常高齢者20名(平均73.2歳)を対象として行った歩行時足底皮膚変形計測実験を実施した.高齢者と若齢者では,歩行時の接触面積変化,足底皮膚移動傾向が有意に異なることを発見した.提案した足底の画像からの特徴点の追跡法や面積変化測定法により歩行の特徴計測が計測できることを実証し,足底の皮膚から歩行の安定性を評価することの可能を示唆した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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