2013 Fiscal Year Annual Research Report
神経回路形成を制御する新規カルシウム依存的リン酸化シグナリング機構の解明
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23680040
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹本‐木村 さやか 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70372365)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 神経回路形成 / カルシウム / CaMK |
Research Abstract |
本研究は、Ca2+依存的な神経回路形成過程を、カルシウム依存的リン酸化酵素(CaMK)I経路が制御するという可能性に着眼し、多彩な刺激によって惹起される細胞内Ca2+上昇が、如何にして細胞を変化させ、応変かつ柔軟な回路装飾を行うのか、新規の神経回路形成機構を解明することを目指している。この目的を達成するために、H25年度は下記の項目についての研究を実施した。 ① 複数のCaMKIアイソフォームについて、独自に作出を行った遺伝子改変マウスを用いた表現型の探索。 ② 新たに見出したCaMKIを介した神経回路形成過程の、スライス培養を用いた、細胞内機構の解明。 ③ 初代培養系を用いたCaMKIシグナリングネットワークの探索と、in vitroにおける活性化機構の解明。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
独自に作出した遺伝子改変動物を用いて、新たな表現型を見出し、その細胞内メカニズムの解明を進めている。また、並行して培養系にて実験を行いシグナリングネットワーク解明を推進するとともに、in vitroにおける新規CaMKI活性化機構を明らかとした。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる今年度は、これまでの研究結果に基づき、既に表現型を見出している、コンディショナルノックアウトマウス表現型に焦点を当てた研究を推進する。特に、初期神経回路形成過程について、スライス培養および分散培養を用い、細胞骨格制御に着目した細胞内メカニズムの詳細解明を推進する計画である。
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