2012 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー分光器を用いた高精度連続観測による森林におけるメタン交換量の評価
Project/Area Number |
23681004
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
植山 雅仁 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 助教 (60508373)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | メタン / 森林 / 微気象 / 環境計測 / 温室効果気体 / チャンバー / 陸域物質循環 |
Research Abstract |
昨年度に設置したHREA法による微気象観測システムを用いて群落スケールでの森林のメタン交換量の連続測定を継続させた。昨年度からのデータを解析することで、測定精度と不確実性の定量評価を行い、結果を海外学術論文誌に投稿した。 チャンバーシステムによるプロットスケールでの土壌メタン吸収量計測システムを構築し、7月に設置作業を行った。7~10月の期間はCO2分析計を用いた予備実験をこない、メタンガス分析計が納品された10月以降からメタン吸収量の計測をスタートさせた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分析計の納品が当初予定していたより半年程度遅れているため、データ取得期間が短くなっているが、その他は概ね予定通りの成果が出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、この時点で計測されている2年近くの群落スケールのメタン交換量の計測データ、及び、1年間のチャンバー法によるメタン交換量のデータを解析することで、森林におけるメタン交換量と気象・土壌条件等の環境要因との関連について明らかにする。微気象学的手法に用いているメタン分析計について、より高精度なモデルが利用可能となったため、アップグレードを行い更なる高精度な計測システムを構築する。研究期間終了後も連続観測を維持させると共に、インターネットを介して計測データを公開して、他研究グループとの連携を通じて森林のメタンの動態についての研究を進める。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Continuous measurement of methane flux over a larch forest using a relaxed eddy accumulation method2012
Author(s)
Ueyama, M., Hamotani, K., Nishimura, W., Takahashi, Y., Saigusa, N., and Ide, R.
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Journal Title
Theor. Appl. Climatol
Volume: 109
Pages: 461-472
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Continuous measurement of methane flux at a larch forest by the relaxed eddy accumulation method with a tunable diode laser spectrometer2012
Author(s)
Ueyama, M., Takai, Y., Takahashi, Y., Hamotani, K., Kosugi, Y. and Takahashi, K.
Organizer
The 55th Symposium of the International Association for Vegetation Science
Place of Presentation
Mokpo, Korea
Year and Date
20120723-20120728
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