2013 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー同位体分光による古水温の高精度復元法の開発
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23681006
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
坂井 三郎 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋・極限環境生物圏領域, 技術研究副主任 (90359175)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | レーザー分光 / 安定同位体 / 古水温 / 中赤外 / 炭酸塩 |
Research Abstract |
本研究の目的は,生物源炭酸塩に保存される酸素同位体から過去の「水温」と「海水の酸素同位体比(塩分あるいは氷床量)」の情報を同時に検出するための高感度レーザー方式同位体分光法を開発することである。本研究の達成は、古気候解析法に新たな戦略を提示するだけでなく、酸素同位体比の超微量分析によるバイオミネラリゼーション研究への応用、地球環境の予測の高度化の推進、さらには可搬型の特性を生かした野外や海洋調査船上での研究推進などに大きく寄与できると考えられる。 本年度の目的は、前年度までに開発した「高感度レーザー分光」と従来の「リン酸-炭酸塩の反応による二酸化炭素精製法」をリンクさせた炭酸塩の高感度レーザー方式酸素同位体分光法の精度向上を目指した。実験を進める中で、もっとも問題となったのが、各同位体の吸収線が高い温度依存性をもつことであった。精密な温度制御を行うために装置を断熱材で囲い、電源供給もUPSを用いるなど対策を立てた。一方で、その温度依存性を利用して温度補正式を作成することも実施した。 今後は、これらの基礎データをふまえて、水温と塩分条件をかえて飼育した生物源炭酸塩(アナゴ)のΔ47とδ18Oを測定し、Δ47-飼育水温の換算式を導きだす段階まで進めて行く予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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