2013 Fiscal Year Annual Research Report
一般家庭及びオフィス等の室内環境中化学物質リスクの包括的評価と毒性同定評価
Project/Area Number |
23681011
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
鈴木 剛 独立行政法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 研究員 (70414373)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | ハウスダスト / 難燃剤 / バイオアッセイ / 化学物質リスク / 室内環境 |
Research Abstract |
3か年計画の本申請課題では、in vitroバイオアッセイ/化学分析/in vivo毒性試験を統合して室内環境に存在する化学物質リスクの包括的評価と毒性同定評価を行い、室内の生活環境や労働環境でモニタリング及び詳細なin vivo試験を実施すべき優先評価化学物質を、科学的根拠に基づいて提示することにある。 最終年度は、室内ダストや難燃剤で高頻度に検出されるERαアゴニスト、AR/PRアンタゴニスト活性に着目した次の3つの課題を実施した:(1)日本及びアメリカの室内ダストを対象とした検出ハザードの一般性及び濃度レベルの評価、(2)室内ダストが示すERαアゴニスト及びARアンタゴニストプロファイリング、(3)ARアンタゴニストを対象としたin vivo試験評価系の確立とその適用評価。 (1)日本(n=44)及びアメリカ(n=21)の室内ダストの個別抽出液を用いてハザードの検出一般性を評価したところ、ERαアゴニスト、AR及びPRアンタゴニスト活性の検出率は8割以上と高かった。難燃剤の濃度が比較的高いオフィスで採取した室内ダストは、一般家庭などの室内ダストよりも検出ハザードの強度が高かった。 (2)日本及びアメリカの室内ダストから、活性上位の粗抽出液をセミミクロHPLCに適用して、疎水性に応じた化学物質プロファイリングを実施した。室内ダストのARアンタゴニスト及びERαアゴニストは疎水性がそれほど強くない化学物質が溶離する時間帯に共通して溶出したが、活性の主体は採取場所で異なっていた。 (3)評価重要度の高いエンドポイントのうち、ARアンタゴニストFlutamideを用いて生殖器官等の臓器重量と性行動を指標とするin vivo生殖毒性評価法を確立し、難燃剤の評価に着手した。 3カ年の研究結果に基づいて、室内環境中の優先評価化学物質として主要リン系難燃剤のTPHPとTDCIPPを提示したい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Dioxin-related compounds in house dust from New York State: Occurrence, in vitro toxic evaluation and implications for indoor exposure2013
Author(s)
Tue, N.M., Suzuki, G., Takahashi, S., Kannan, K., Takigami, H., Tanabe, S.
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Journal Title
Environmental Pollution
Volume: 181
Pages: 75-80
DOI
Peer Reviewed
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