2013 Fiscal Year Annual Research Report
高度な技能を要する目視検査の技能伝承システムの構築
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23681034
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
志田 敬介 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (40365028)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 目視検査 / 技能伝承 |
Research Abstract |
目視検査環境における重要な要素の一つである検査対象面に照射される照度に着目し、最適な照度環境を提案することを目的とした。評価指標として、従来、欠点検出と相関があるとされていた欠点と背景の輝度コントラストに加え、照度変化の影響を大きく受ける欠点と背景の輝度差を評価指標として、実際の製品上の欠点の視認性と検査対象面に照射される照度の関係を検討した。具体的には、欠点の種類、検査対象面に照射される照度、検査対象面の角度の3つを要因として、デジタルカメラを用いた輝度算出法と画像処理によって欠点と背景の輝度コントラスト及び、輝度差を算出した。 その結果、輝度コントラストは検査対象面に照射される照度と検査対象面の角度によらず、一定であり、欠点固有の検出特性を表すものであることを示した。一方、輝度差は検査対象面の照度が増えるに従って増加し、照度変化による欠点検出特性の違いを表すものであることを示した。つまり、照度変化を伴う欠点検出の評価には、従来の輝度コントラストに加え、輝度差も考慮しなければならないことを明らかにした。 また、これらの知見をもとに、ディスプレイ上に目視検査をモデル化した実験を行った先行研究のデータを再分析し、輝度コントラストと輝度差の双方を考慮した欠点検出性を表す指標を算出した。算出した指標を本実験結果に適用することで、検査対象面に照射される照度と欠点検出性を表す指標の関係を検討し、欠点検出性の観点からみた最低照度と作業者の眼精疲労の観点からみた上限照度の2つを用いた最適照度範囲の決定方法を提案した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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