2013 Fiscal Year Annual Research Report
社会的推論と学習の包括的検討:両者の相互作用を中心とする基礎的・応用的研究
Project/Area Number |
23683019
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 敦命 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (80547498)
|
Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
|
Keywords | 実験心理学 / 情動 / 顔 |
Research Abstract |
平成24年度におこなった一連の実験の成果をまとめた論文がJournal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition誌に採択・掲載された(Suzuki, Honma, & Suga, 2013)。この論文は,信頼できないという評判を学習した人物に対する不信感は,その評判が恣意的なものだとわかっても,無視することが難しく,持続するという知見を報告したものであった。 平成25年度は上記の持続的な不信感の神経基盤を探るため,機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた実験をおこなった。実験は国立長寿医療研究センター研究所長寿医療工学研究部神経情報画像開発研究室との共同研究として,同施設のMRI装置を用いて実施した。予備実験も含め,実験には合計35名の健常成人が参加した。多数の顔写真の人物の評判を学習した後,評判を無視しながらそれらの人物の信頼性を評価するという課題をおこなっている間の参加者の脳活動を分析したところ,無視すべき悪い評判に引きずられた信頼性判断は島皮質の活動と関連があることが明らかになった。この結果は持続的な不信感の背景にはネガティブな“gut feeling”があることを示唆する。本研究の成果はOrganization for Human Brain Mappingの2014年大会で発表することが決定しており,現在,論文も執筆中である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)