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2011 Fiscal Year Annual Research Report

新たな液晶物性としてのアンカリング転移-界面分子ダイナミクスとデバイスへの応用

Research Project

Project/Area Number 23685042
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (A)

Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

荒岡 史人  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (10467029)

Keywords液晶 / 有機材料光物性 / 表界面物性 / 非線形光学
Research Abstract

本研究では、液晶において近年報告された含フッ素ポリマー表面におけるアンカリング転移の物理的なメカニズムを探索し、また実際に基礎的な原理デバイスを作製・デモンストレーションすることで応用への提案を行うことを目的としている。本年度(平成23年度)は初年度であり、主に研究準備と基礎知見を得るための段階とした。まず、光第二次高調波発生、二光子蛍光測定といった非線形分光手法をベースとした顕微イメージングシステムを構築した。このために、倒立顕微鏡、EMCCDカメラを購入し、チタンサファイアレーザーからの短パルス光を導入することで、非線形レーザー顕微鏡を構築した。このシステムにより、測定試料からの二光子蛍光信号を確認するところまでを行った。
また、最近発見された別のアンカリング転移材料であるアゾ基含有表面吸着性デンドリマー材料に関しても研究を行った。この材料は、表面における分子吸着性、光による分子コンポメーションの変化などによりアンカリング転移を呈すると考えられ、含フッ素ポリマー材料とは機構が異なるものの、本研究の目指す光記入型デバイスを実現できる可能性がある。また、含フッ素ポリマー材料と併用することにより、アンカリング転移を促進・制御できる可能性がある。本分子では、界面への分子の吸着性、分子コンポメーションの変化を捉えるため、まず光第二次高調波発生を測定した。この結果により、分子がガラス界面へ非対称な形状で吸着していることを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の研究計画に従って、研究のスタートアップに必要な非線形イメージング装置を構築し、これを用いて試料からの信号を確認した。

Strategy for Future Research Activity

概ね、当初の研究計画通りに研究を行う予定である。初年度は測定のための準備が順調に推移したので、続く年度では、物理測定・解析を中心に行う。また、同時に基礎デバイスの設計・試作・評価を行う。このために、新規にレーザー装置を導入する。
当初の研究計画への追加として、アンカリング転移を発生させる新規な材料であるアゾ基含有表面吸着性デンドリマー材料に関する研究を行う。具体的には、含フッ素ポリマー材料と同様に非線形イメージング測定を行い、吸着性・分子コンホメーションの変化などの解析を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.op.titexh.ac.jp/lab.Take-Ishi/index.html

URL: 

Published: 2013-06-26  

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