2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23686014
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
塩田 達俊 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (10376858)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 応用光学・量子光工学 / 計測工学 / 先端的通信 |
Research Abstract |
フーリエ空間光検出回路の試作・動作を行った。 (1) 64chのフーリエ空間電界検出回路を試作した。電界計測用の光導波回路を試作し、400GHz光周波数コム(5波)のパラレル計測技術を確立した。実際にフーリエ空間光検出回路を試作し、フーリエ空間展開デバイス(AWG)と、振幅・位相スペクトル検出回路で構成し分波してそれぞれ多波長電界ヘテロダイン検波法により計測した。 (2) 1.6T帯域で、ASK信号を計測した。電界変調された100GHz光周波数コムを試作した電界検出回路で同時に変調し、フーリエ空間光変調とフーリエ空間光計測の並列処理用の光導波回路を1台ずつ(64波)による実証試験を行い、450fsのパルス幅で2Tbit/s、4bitパケットを任意波形として生成し、計測することに成功した。 (3)46 ps~56 psの範囲で100 fsごとに100区間に分割し、各区間をフーリエ変換した。フーリエ変換する区間以外は振幅0として46 ps~56 psの範囲で計算した。フーリエ変換して得られた振幅・位相スペクトルを時間周波数軸上にマッピングした結果から中心付近を拡大しピークとなる周波数をプロットして可視化した。同一周波数 (194.6635 THz)の位相・振幅を抽出し、時間軸上にプロットした結果から振幅のピークとなる周波数は、特に各パルスの内部でほとんど変化がなく、チャープの影響を受けていないことが推測された。また、特に中央のパルス内部では位相がほぼ変化せずチャープの影響がないことおよび振幅の0となる点での位相のとびなどの時間的な位相変化の様子が読み取れた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フーリエ空間光検出回路の試作・動作を行い、フーリエ空間電界検出回路を試作とASK信号を計測し、実際に450fsのパルス幅で2Tbit/s、4bitパケットを任意波形として生成し、計測することに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
試作したフーリエ空間光検出回路を元に下記の信号生成と計測を行う。 (1) 3.2Tbit/s の光波形を生成する。生成した波形を提案手法により計測し、パルス幅300 fs以下の波形を観測する。 (2) 6.4T帯域で、PSK信号(64ビット)の計測する。 32波電界変調された光周波数コムを試作した電界検出回路で同時に変調する。 ここまでの調査で使用した、フーリエ空間光変調とフーリエ空間光計測の並列処理用の光導波回路を1台ずつ(64波)による実証試験を行う。位相変調により16Tbit/sのビットレートを実現してパケット内ビット数の最大化も同時に行う。
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Research Products
(35 results)