2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23686042
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
津守 不二夫 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10343237)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ソフトメカニクス / 微細加工 / MEMS / マイクロアクチュエータ / 磁性粒子 |
Research Abstract |
代表者はこれまで全く注目されていなかった磁場中での多数の磁性要素間の相互作用を効果的に利用することで新たな駆動構造を作製できることを見出した.特長は以下の2点である.「均一磁場中においても多様な変形パターンを生成」「磁気アクチュエータが本来不得手とする微小構造の駆動が可能」これらの特徴を活かし,多様な変形が可能な微細アクチュエータを作製する.このアクチュエータはゴム材料内部に磁性要素が周期的に配置された構造を有している.外部磁場が印加されることで,磁性要素間に相互作用力が発生し,これによりシートに変形が発生する. 平成25年度に行った研究としては,上記アクチュエータに関するエネルギ評価が挙げられる.これは,変形前後のエネルギ変化を磁場有限要素法により解析し,より安定な状態(変形方向)を見積もろうとするものである.解析結果は実験結果と整合するものが得られた. また,他にはランダムに磁性粒子を分散させたゴム材料を用意し,この材料の磁場による変形(磁歪)および,変形による透磁率の変化(逆磁歪)についても考慮した.さらには,ゴム内で磁性粉末材料を直鎖状に並べることで,磁場方向に倣うようなトルクを与える手法も新たに考案した.これにより,波状に周期的に変化する梁状のアクチュエータを作製することもできた.現在は梁状アクチュエータを水中で周期的に駆動させ,人工繊毛のようなポンプへと応用する実験を進行中である. これらの成果から「ゴム+磁性粉末」という材料のみで,変形バリエーションを大きく増大させられるという結果を得た.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)