2012 Fiscal Year Annual Research Report
超重要構造物の地震動挙動予測を自動的に高精度・高分解能化するシステムの開発
Project/Area Number |
23686065
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
市村 強 東京大学, 地震研究所, 准教授 (20333833)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 地震応答解析 / 階層型解析 / 逆解析 |
Research Abstract |
構造物の大規模化・複雑化・輻輳化,既存施設の老朽化などによる大地震に対する新たな脆弱性が懸念されており,構造物の地震時挙動推定技術の一層の高度化が重要と指摘されている.高度化の一つの方法として,断層-地殻-地盤-構造物を含む三次元モデルを構築し,三次元有限要素法で離散化し三次元数値解析により構造物の地震時挙動予測を行うことが考えられる.しかし,小地震で観測された地震動・構造物の動的挙動の再現すら難しいのが現状である.この原因は,情報が曖昧であり断層--構造物系3Dモデルの精度・分解能が低いことにある.一方で,小規模地震は頻繁に起きており,この情報を用いた逆解析により,断層--構造物系3Dモデルの高精度・高分解能化が出来ると期待される.本研究では,大規模系を対象とした逆問題により,小地震が起きる度に,その観測データを用いた逆解析により断層-構造物系3Dモデルを自動的に高精度・高分解能化し,想定大地震時の構造物の地震時応答をそのモデルを用いて予測・提示するシステムの基盤構築を目指している.逆解析手法を組み込んだシステムのプロトタイプは開発済みであり,この高度化のために順解析の高度化を行った.具体的には,大領域での三次元詳細地殻構造をも扱えるようなモデル化手法や可変前処理,精度混合演算,マルチグリッド法を組み合わせた新しい計算手法の開発を行い,従来では扱うことが難しかった大領域での高速解析を可能とした.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|