2013 Fiscal Year Annual Research Report
三次元レーザースキャナを用いた都市空間における対流熱伝達率分布の可視化手法の開発
Project/Area Number |
23686083
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
淺輪 貴史 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (50361796)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | リモートセンシング / 都市環境 / 可視化 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度までに理論的考察と定式化を行い、屋内・屋外実験を通して有効性と適用範囲を確認した対流熱伝達率分布の可視化手法を、複雑形状を有する大規模な実際の建物に適用し、対流熱伝達率の分布特性を明らかにした。また、対流熱伝達率分布の数値解析上での取り扱いに着目し、3D-CAD対応熱環境シミュレータとCFDとの連成解析における対流熱伝達率分布の設定方法について検討を行った。 1)ベランダ等の形状を有し、かつ大規模実験に適した場所として、廃校となった小学校を対象に大規模実験を行った。ベランダや窓面を含む建物壁面に100枚程度の含水濾紙を貼付し、その乾燥過程を3次元レーザースキャナと赤外線放射カメラにより遠隔計測を行った。2日間の実験により、弱風時と強風時の実験データを得た。 2)実験により得られた濾紙面におけるレーザーの反射特性と、その変化過程を分析した。また、遠隔からの計測であったため、レーザーの距離の補正、赤外線放射カメラの大気補正についても検討を行った。 3)上空の風向・風速条件別に、壁面の対流熱伝達率の可視化を行い、その分布特性を明らかにした。壁面近傍風速の実測を行い、上空の風向・風速別に、壁面近傍風速と対流熱伝達率との関係について分析を行った。 4)3D-CAD対応熱環境シミュレータとCFDとの連成解析において、ベランダを有する建物を対象に対流熱伝達率の条件設定が、表面温度分布、顕熱流量、建物周辺気温に及ぼす影響について系統的に分析を行い、数値解析上の設定法に関する知見を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|