2012 Fiscal Year Annual Research Report
環境調和型高選択的脱酸素反応系に向けたオリンピックメダル金属ナノ粒子触媒の開発
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23686116
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
満留 敬人 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (00437360)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ナノ粒子 / 触媒 / 還元反応 |
Research Abstract |
本課題では、無機担体固定化オリンピックメダル金属(金、銀及び銅)ナノ粒子の極めて特異的な還元触媒能の発現と適用範囲の拡張を目的とした。本研究の中で、担体と金属ナノ粒子の強い相互作用が化学選択的触媒能に強く影響を与えていることを見出したため、担体と金属ナノ粒子とのより強い相互作用が発現するように金属ナノ粒子をコア、担体をシェルとしたコアーシェル型オリンピック金属ナノ粒子触媒の設計・開発を行った。 その結果、コアーシェル型触媒として銀ナノ粒子をセリアナノ粒子で内包した触媒が分子状水素を還元剤としたエポキシドからアルケンの脱酸素反応やニトロスチレンからアミノスチレンへの還元反応において100%」の化学選択性を示すことを見出した。また、本触媒は活性種である銀ナノ粒子をセリアナノ粒子で覆っているため非常に高い耐久性を示し、活性・選択性の低下なく再使用が可能であることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
担体と金属ナノ粒子とのより強い相互作用を発現させるという触媒設計指針から、コア-シェル型金属ナノ粒子触媒である銀ナノ粒子内包セリア触媒の開発に成功した。このコアーシェル型触媒では、これまでの担持型金属ナノ粒子触媒ではなしえなかった高い化学選択性が発現することを見出し、新しい固体触媒の設計指針を与えることに成功したため。
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Strategy for Future Research Activity |
さらなるコア-シェル型触媒能の探索と新規コアーシェル触媒への展開を行う。
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Research Products
(29 results)