2013 Fiscal Year Annual Research Report
セルフパワード・ユビキタス制振の高度実現化に向けた研究
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23686125
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
槙原 幹十朗 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60392817)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 環境技術 / 航空宇宙工学 / 環境対応 / 宇宙インフラ / 知能機械 |
Research Abstract |
本研究の目的は「セルフパワード・ユビキタス制振の高度実現化に向けた研究」を推進することである.実現を目指すシステムの特長は次の通りである.1)制御に不具合が起きても安定な準能動手法を用い,2)外部エネルギを一切用いないセルフパワード系で,3)外部制御オーソリティを必要としない自律系で,4)宇宙構造物の複雑な多モード振動を効果的に低減でき,5)エネルギ消費を極力抑え効果的にエネルギ回生手法が実現できる,6)大型構造物に多数制御装置を分散配置させるユビキタス自律制振を可能にする. 研究の主な実績は以下である. 1.製作した制振システムが意図した通り動作することを確認した.2.制振システムを振動構造に繋ぎ,実証実験系の装置を完成させた.振動加振器により振動実験系を強制加振させることで,セルフパワード制振実験を行った.考案・製作した制振システムが想定通り機能することを確認した.制振効果・外部信号のエラーやノイズに対するロバスト性・各素子のエネルギ損失の観点から各種実験を行い,各データを解析した.3.振動加振器により複数振動モードを有する複雑な振動を生じさせ,複数振動モード制振実験に於いても研究製作した制振システムが想定通り機能することを確認した.4.様々な構成の実験系に於いて制振性能を確認した.更に,現実的な状況での稼働を保証する目的で,外部信号のエラーやノイズに対するロバスト性を実証した.5.新しいアプローチとして,ファジィ理論を取り入れた制御則を開発した.この新しい制御により,適応性の高い制御を行うことが実証された.これにより,外乱状況が著しく変化した場合でも,柔軟に対応することが可能となった. 上記を纏めると,本研究は,当初の研究計画では予想されなかった大きな展開を見せた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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