2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23686131
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松八重 一代 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50374997)
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Keywords | 金属資源 / リサイクル / スクラップ / 合金元素 |
Research Abstract |
自動車には多様な素材の部品が組み込まれており、鉄やアルミ、銅といったベースメタル、プラスチックをはじめとし、基盤に用いられるレアメタル、モーターに用いられる磁石に付随するレアアース等、多種多様なエレメントが自動車部品に随伴して存在する。自動車に用いられる鋼材中の特殊鋼比率は年々上昇傾向にある。一方、廃自動車(End of Life Vehicle: ELV)に目を向けると、現状では解体された後、再利用可能な部品は取り外し、主要素材である鉄鋼材については冷鉄源として再資源化するか、あるいは中古車、中古部品、鉄源として輸出されている。しかしELVスクラップを冷鉄源として利用する実態の多くは、カープレスあるいはシュレッダー屑としての電炉投入である。このようなELVスクラップの電炉リサイクルでは、ステンレスに含まれるクロムやニッケル、その他特殊鋼に含まれるマンガン、タングステン等のレアメタルは回収されることなくスラグに移行・拡散したり、あるいは鋼材に含まれる不純物質として蓄積したりしている。 このような社会情勢を背景に、本研究課題はELVに由来する鉄スクラップに付随するエレメントフローの推計を行い、鉄鋼あるいは非鉄製錬でELVがリサイクルされる際にどのようなエレメントが回収可能で、どのようなエレメントが回収不可能(拡散)するのかを定量的に明らかにすると同時に、ELV随伴レアメタルのさらなる有効利用に向けたシステム提案を行うことを目的とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
環境省受託研究において、自動車精緻解体ならびに小規模であるが、実炉を用いた溶解実験を行うことが出来た。そのため関連する研究として本研究が目標としていたデータについていくつか有用なものが入手できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで鉄鋼金属に着目をしてその随伴元素のフロー解析を行ってきたが、同じくベースメタルであるアルミニウムについても合金元素別にフロー調査をすすめ、随伴元素に着目をしたスクラップ循環を解析したい。
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[Presentation] Distribution Ratio of Alloying Elements on Remelting Process of Light Metals by Thermodynamic Analysis2011
Author(s)
T.Hiraki, O.Takeda, K.Nakajima, K.Matsubae, T.Miki, S.Nakamura, X.Lu, T.Nagasaka
Organizer
6th International Conference on Industrial Ecology
Place of Presentation
Clark Kerr Campus, University of California, Berkeley, USA
Year and Date
2011-06-10