2014 Fiscal Year Annual Research Report
気孔密度制御に着目した機能性植物作出のための基盤研究
Project/Area Number |
23688015
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 竜彦 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (30362289)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | ペプチドホルモン / 植物 / 気孔 / stomagen |
Outline of Annual Research Achievements |
a) EPFファミリーペプチドの網羅的解析 前年度の研究実績報告書において、これまで化学合成以外に供給法が確立されていなかったstomagenをBrevibacillusの分泌発現系を利用することで供給できる可能性を示した。そこで培養および精製条件等の詳細な解析を行い、Brevibacillusの培養上清から1段階のHPLCにより約10mg/Lの純粋なstomagenを得るスキームを確立した。さらに得られたペプチドの構造および生理活性が天然型と同様であることを明らかにした。この系を利用して、今後stomagenを用いて生理学的研究を行うための大量のペプチドを安価に供給することが可能になり、現在シロイヌナズナを用いて、気孔密度と植物生長の関係についての詳細な解析を進めている。また、stomagenにおいて生理活性を示す最小構造を明らかにするために、stomagenの部分ペプチドを化学合成し、その生理活性を検討した。その結果、stomagenの分子中央部のループ構造を模した28残基のペプチドが生理活性を示すことが明らかになった。さらにこのペプチドのアラニンスキャンを行い、ループ中央部の6残基が活性発現に重要であることがわかり、その部分を模した7残基のペプチドが弱いながらも気孔密度上昇活性を示した。この短鎖ペプチドは、気孔密度調節剤を開発する際のリード化合物となることが期待される。 b) stomagenの探索 前年度に引き続き、stomagenの構造を元に化学合成した光反応性プローブを用いて、光アフィニティー標識法によりstomagen受容体の探索を進めていたが、2015年6月にstomagenの受容体が同定されたことがNature誌に報告された(Lee J. S. et al. Nature, 522, 439-443, 2015)。したがって、この研究を中断した。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)