2013 Fiscal Year Annual Research Report
ブタ母乳中タンパク質の網羅解析と機能評価-健全離乳システム構築のための基盤研究-
Project/Area Number |
23688034
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
井上 亮 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 講師 (70443926)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ブタ / 初乳 / 液性免疫 / 抗体 / インターロイキン4 |
Research Abstract |
今年度は、「初乳の役割」に焦点をあてた実験を行った。実際に初乳摂取が子豚に与える影響を明確にすることで、子豚の発達に重要な初乳中分子の特定が容易になるためである。5頭の妊娠母豚から分娩された計30匹の子豚を2群に分け、1群には自身の母豚の初乳を、もう1群は母豚から隔離し人工乳を生後24時間摂取させた。その後は、両群とも自身の母豚のもとで飼育し、離乳期に血液及び糞便の採取を行った。血液は血中T細胞数、B細胞数およびIgG濃度の測定に、糞便はIgA濃度の測定に使用した。血中B細胞数、IgG濃度及び便中IgAは全て初乳摂取群が非摂取群よりも有意に高値を示した。液性免疫に関わる要因で群間で顕著な差がみられたため、細胞の分裂・増殖、抗体産生に大きく関わるインターロイキン4(IL-4)の血中濃度を測定したところ、初乳非摂取群ではほとんどの個体で検出限界値以下であったのに対し、摂取群では全ての個体でIL-4が検出された。以上から、生後24時間の初乳摂取は子豚の液性免疫の発達に大きな影響を与えることがわかり、この一因として初乳の摂取により血中のIL-4濃度が上昇することが考えられた。プロテオーム解析では細胞性免疫に関わる分子が初乳に多く検出されたが、IL-4を始めとする液性免疫の発達に関わる分子も初乳に含まれるため、これが子豚に移行し離乳期の摂取群で濃度が高値となる可能性が考えられる。しかしながら、摂取直後ではなく離乳期で差がみられていることから、初乳の別の分子が液性免疫の発達に影響を与えた結果として、IL-4などの濃度に差が生じている可能性も否定できない。今後は、子豚の液性免疫発達に関与する分子に焦点を絞り初乳の成分を分析するとともに、初乳から子豚に移行する成分やそれらの子豚体内での保持期間などを検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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