2013 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内Clダイナミクスタンパクをターゲットとした新規細胞機能制御法の開発
Project/Area Number |
23689011
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
竹内 綾子 福井大学, 医学部, 特命助教 (00378704)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | Clダイナミクス / Caダイナミクス / 細胞内小器官 |
Research Abstract |
「細胞内Cl-Caダイナミクス連関」を明らかにするために、平成26年度は興奮性細胞として株化培養心筋細胞HL-1を、非興奮性細胞としてA20 Bリンパ球細胞を用いて、以下の成果を得た。 蛍光共鳴エネルギー移動(Fluorescence resonanceenergy transfer: FRET)を利用したClセンサーclomeleonを用いて、細胞内Cl動態を調べた。ミトコンドリアNa-Ca交換輸送体NCLXを抑制するとHL-1細胞の自動能発生が著しく遅延するが(Takeuchi et al., Sci Rep, 2013)、このとき細胞内Cl濃度も減少することを見出した。すなわち、ミトコンドリアが細胞内Cl-Caダイナミクスに関与することが示唆された。また、A20 B細胞を用いて、前年度に得られたClチャネルブロッカー感受性の細胞内Cl濃度増大のメカニズムについて解析した。A20 B細胞では、細胞外Cl濃度の変化による細胞内Cl濃度変化は極めて小さいことから、細胞膜Clコンダクタンスが小さいことが考えられた。それにもかかわらずClチャネルブロッカーによって細胞内Cl濃度が増大するという事実は、細胞内にClのストアが存在することを示唆する。ミトコンドリア膜電位を脱分極させるとこの変化は消失したことから、ミトコンドリアは細胞内Clストアとして機能する可能性が示唆された。前年度に抽出した細胞内Cl輸送タンパクの候補(CLIC1, 4, CLCN4)について、siRNAによるノックダウン実験を行った。しかし、いずれのノックダウン細胞でも細胞内Cl動態に変化は認められなかったことから、新規Cl輸送タンパクが存在することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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