2013 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルス性慢性肝炎モデルのための免疫機能を保持したヒト肝細胞キメラマウスの作成
Project/Area Number |
23689040
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
紙谷 聡英 東海大学, 創造科学技術研究機構, 准教授 (30321904)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | iPS細胞 / 肝前駆細胞 |
Research Abstract |
(1)ヒトiPS細胞の肝分化誘導を行った。既報の条件に従ってアクチビン3日間、Fibroblast Growth Factor+Bone Morphogenetic Protein4 4日間さらにHepatocyte Growth Factor 4日間の連続投与を行った。その結果、幼弱な肝細胞のマーカーであるαフェトプロテイン(AFP)およびHepatocyte Nuclear Factor 4A(HNF4A)陽性の肝臓系細胞へと分化誘導できた。 (2)次に得られた肝臓系細胞の中に、高増殖性と多分化能を持つ肝前駆細胞が存在するか検討を行った。当研究室では、マウス胎仔由来の肝前駆細胞を用いた網羅的解析によって、その特異的表面抗原マーカーとしてCD13(Aminopeptidase N)およびCD133(Prominin 1)を同定している。そこで、純化したヒトiPS細胞由来CD13+CD133+細胞をマウス胎仔線維芽細胞上で培養を行ったところ、シングルセルに由来するAFP+HNF4A+の肝細胞様コロニーが多数形成され、この分画に高い増殖性を持つ肝前駆細胞様細胞が濃縮されていることがわかった。 (3)CD13+CD133+細胞をMEF上で培養しコロニーを形成した後に増殖細胞特異的マーカーKi67での染色を行った結果、多数のKi67陽性細胞が観察された。また得られたコロニーをトリプシンによって分散し継代培養を繰り返した結果、1月以上にわたり継続して増殖可能なこと、また継代培養を重ねた細胞でも肝細胞様のコロニーの形成能を保持していることを見出した。 (4)CD13+CD133+細胞から形成されたコロニーを酵素的に分散し、ハンギングドロップ法によってスフェロイドを形成させたのちに様々な肝細胞マーカーの発現を解析した結果、この細胞が成熟肝細胞様の細胞への分化能を保持していることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Wnt5a signaling mediates biliary differentiation of fetal hepatic stem/progenitor cells.2013
Author(s)
Kiyohashi K, Kakinuma S, Kamiya A, Sakamoto N, Nitta S, Yamanaka H, Yoshino K, Fijuki J, Murakawa M, Kusano-Kitazume A, Shimizu H, Okamoto R, Azuma S, Nakagawa M, Asahina Y, Tanimizu N, Kikuchi A, Nakauchi H, Watanabe M
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Journal Title
Hepatology
Volume: 57
Pages: 2502-13
DOI
Peer Reviewed
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