2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規A2A受容体阻害薬による新たなオートファジー調節機構の解明とPD治療への応用
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23689046
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
斉木 臣二 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00339996)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
1) Adenosine-2A受容体拮抗薬の分子作用機序について: 8種の化合物がオートファジー調節機構を持つことは、初年度に確認した。そのため、本年度はその分子作用機序に焦点を当てて細胞レベルで検討した。もっともオートファジー調節作用が強いNo.4, 7, 8については細胞内cAMP濃度の著明な上昇とともに、Epac阻害薬により同化合物群のオートファジーへの作用が消失されたため、cAMP-Epac-Rac1経路調節を介してオートファジー調節機構を持つことを確認した。 2) Adenosine-2A受容体拮抗薬の細胞死への効果について: 8種の化合物の各種がん細胞への細胞死誘導機序について検討した。No.7, No.8ともに細胞死誘導作用を持つことを確認したが、培養細胞の種類(癌腫由来)によって大きく作用効果が異なっていたことを確認した。 以上のように、細胞レベルでの作用機序を中心に検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本化合物群は、近年注目されるオートファジーを人為的に調節し、細胞死をコントロールすることが可能となりうる臨床的に重要な作用を持つ可能性がある。そのため、神経系細胞だけでなく、様々な基底レベルでのオートファジー活性を有する腫瘍細胞群に対する効果も評価したところ、癌腫に対して著しく異なる作用効果を持つことが判明するなど幅広い意味での進捗があった。また分子作用機序もパスウェイの同定まで至っており、今後標的蛋白同定まで進める。 最終年度は当初の予定通り、マウスレベルでの効果実証を行う予定である 。
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Strategy for Future Research Activity |
1) 分子作用機序の解明 引き続き培養細胞を用いて解析する。具体的には薬剤添加後、cAMP-Epac経路の各種阻害薬および遺伝子の過剰発現、ノックダウンを介して調節系の全貌を明らかにする。同薬剤をさらにマウスに投与し、各臓器の遺伝子発現、タンパク発現などをin situ hybridization、Western blotting法などで確認する。 2) 癌細胞系での細胞死誘導効果と本化合物群の構造特異性の関係解明 本化合物群は、おおむねオートファジー調節効果を持つものの、癌腫によって効果が著しく異なる。同化合物群をそれぞれビオチン化し、アフィニティーカラムを用いた検討を行い、結合蛋白を2次元ゲル電気泳動ならびに質量分析を用いて評価する。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] ATP13A2 deficiency induces a decrease in cathepsin D activity, fingerprint-like inclusion body formation, and selective degeneration of dopaminergic neurons.2013
Author(s)
Matsui H, Sato F, Sato S, Koike M, Taruno Y, Saiki S, Funayama M, Ito H, Taniguchi Y, Uemura N, Toyoda A, Sakaki Y, Takeda S, Uchiyama Y, Hattori N, Takahashi R.
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Journal Title
FEBS Lett
Volume: 587
Pages: 1316-1325
DOI
Peer Reviewed
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