2012 Fiscal Year Annual Research Report
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23689081
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅崎 弘幸 東北大学, 大学病院, 助教 (30333826)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 歯根吸収 / 破歯細胞 / Regulatory T cell / 免疫系細胞 / 歯周組織 / サイトカイン / 破骨細胞 / メカニカルストレス |
Research Abstract |
得られた研究成果1. マウスにおいて歯根吸収を惹起する、ステンレスワイヤーによる矯正力負荷モデルを権立した。2. Treg deficientマウス(C57B6. Cg-Fox3sf/J)を米国Jackson Labより輸入し繁殖を行った。3. Tregのマーカー遺伝子であるFoxp3mRNA発現を、矯正力負荷した歯周組織サンプルからtotal RNAを抽出し逆転写後リアルタイムPCRにより検出を行い、その検出手法め確立を行った。4. 矯正力負荷後のFox3 mRNA発現変化をリアルタイムPCRで観察した。5. Tregによる破歯細胞活性化抑制の分子生物学的機構を解明すべくRANKL、TNF-alphaの遊離に重要な役割を果たしている酵素であるTACEがTregに発現していることを発見し、その酵素活性を阻害することでTregが産生・遊離する破骨細胞分化促進サイカインを阻止すべく抗TACE抗体産生細胞の樹立を行った。さらにTACEが破骨細胞分化阻害因子であるインターフェロンガンマを分解する所見を得たため学会発表した。また、破骨細胞分化にKeap1/Nrf2系が重要な役割を果たしていることを明かとしたため学会発表した。本研究成果の重要性歯へのメカニカルスストレス負荷により、歯周組織へ免疫系細胞、とくにTregが誘導されることを示唆するデータが得られたことから、免疫系細胞によって歯周組織骨代謝ならびに歯質吸収が制御されている可能性が強く示唆される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【よかった点】 破骨細胞分化サイトカインであるRANKL、TNF-alphaの遊離に重要な役割を果たしている酸素であるTACEがTregに発現していることを発見し、その酸素活性を阻害することでTregが産生・遊離する破骨細胞分化促進サイトカインを阻止すべく抗TACE抗体産生細胞の樹立を行った。さらにそのモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ・エピトープ情報で特許出願を行った。 【対応が必要な点】 Treg transfenicマウスを米国の共同研究者から送ってもらう手筈であったが、送付元ラボの事情により送付ができなくなった。そのため、Tregのgain of function実験が当初予定した実験系では遂行できなくなったため、代換手段を現在考慮中である。そのなかでも有力な候補として、リコンビナントIL-2と抗IL-2モノクロナール抗体(JES6-1A12)、ならびに抗DR3 (TNFRSF25)モノクローナル抗体(4C12)を腹腔内注射しTregを誘導する方法の使用を検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の推進方策) Tregのloss of function、gain of functionでの歯根吸収程度を比較し、Tregが歯根吸収に与える影響を解明する。
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Research Products
(5 results)