2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23689081
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅崎 弘幸 東北大学, 大学病院, 助教 (30333826)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 歯根吸収 / 破歯細胞 / 破骨細胞 / Treg / Keap1/Nrf2 / TACE |
Research Abstract |
歯科矯正治療の最も大きな副作用の一つに歯根吸収が挙げられる。歯根吸収の程度と全身のアレルギーの相関が報告されていることから、免疫系細胞による歯根吸収制御機構の存在が予想される。本研究は免疫系細胞の中でも特にRegulatory T cell (Treg) に着目し、Treg が破歯細胞活性化を抑制しているという仮説の元、1.Tregの歯周組織における局在、2.Treg transgenic, deficientによる歯根吸収程度の比較、3.Tregによる歯根吸収制御機構の解明を行うことを目的とし、将来的には歯根吸収リスク判定を矯正治療開始前に診断できるようになることを究極的な研究目的として研究を行った。 平成25年度に得られた研究成果は下記の通りである。 1. マウス脾細胞から分取したTregに、破骨細胞分化サイトカインであるRANKL、TNF-alphaの遊離に重要な役割を果たしている酵素であるTACEが発現していることを発見したことから、そのモノクローナル中和抗体産生ハイブリドーマを樹立し、そのエピトープ配列を明らかとした。これらハイブリドーマとエピトープ配列で日本国特許を出願し、その後PCT出願を行った(2014年3月25日PCT/JP2014/58328) 2. また、歯根吸収を実際に行う破歯細胞は破骨細胞と同縁の細胞であるが、その破骨細胞分化にKeap1/Nrf2系が重要な役割を果たしていることを明かとした。 3. Nrf2を活性化することで破骨細胞分化を阻止できることを明らかとし、それに関連した特許を出願した(特願2013-204248)。 4. Treg細胞の歯周組織における局在を免疫染色法により探索した。 以上のことから、免疫系細胞であるTregが歯周組織において破歯細胞の制御に何らかの役割を果たしていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)