2012 Fiscal Year Annual Research Report
外来化学療法を受けるがん患者と家族のQOL向上を目指す外来治療支援モデルの構築
Project/Area Number |
23689086
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
二井谷 真由美 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 講師 (30326441)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | がん / 治療期 |
Research Abstract |
本研究は、実践可能かつ効果的な外来治療支援モデルを構築することを目的とした。まずはじめに、治療のサポートを担う看護師が、何に困難を感じているかを明らかにすることを目的に、H県内のがん診療連携拠点病院1施設の看護師148名を対象に困難感の調査を行った。その結果、特に困難感が強かったのは「コミュニケーションに関すること」、「自らの知識、技術に関すること」、「システム、地域連携」に関することの3領域であることが分かった。この結果を受け、医師はどう感じているのかを調査すると同時に、看護師の知識・技術に対する困難感を低減することを目的に化学療法に関する教育的介入を行い、その効果を測定した。その結果、医師については、医師50人にアンケート用紙を配布し、46人から返信を得た(回収率92%)が、67%の医師が困難を感じていることが明らかになった。また、化学療法看護に従事して4年目未満の看護師48名を対象に教育介入を行った結果、正答率は介入実施前64.4%、介入直後87.9%、介入1か月後82.1%であった。統計的に有意な差は得られなかったが、知識は向上したことがうかがえた。しかし、1か月後にはやや低下していたことから、継続的な教育を行う必要があることが明らかになった。コミュニケーションやシステムに対する解決策への示唆を得ることを目的に、University of Michigan Comprehensive Cancer Centerの視察を行った。週1回各診療科ごとにTumor Boardが開かれ、積極的な意見交換が行うと同時に、外来診療時や病棟回診の際にも必要があればその都度ディスカッションが行われていた。研究対象施設では、他職種によるカンファレンスが開かれていない、継続教育がシステム化されていない現状があった。これらを組み込んだ診療システムの構築が今後の課題である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)